疑似体験を利用した新築物件の新たな見学方法

更新:2017/08/13

疑似体験と聞くと、アンビリバボーと言いたくなります。別に疑似体験じゃなくても「~体験」と聞くとアンビリバボーと言いたくなる病です。さて、疑似体験と聞くと真っ先に思い浮かぶのは何でしょうか。私は中学生の時にした妊婦体験が浮かびます。この妊婦体験はアナログでハイテク要素はありませんが、現在はテクノロジーが進歩して疑似体験できるシチュエーションが増えています。その中でも不動産業界ではいち早く疑似体験サービスを導入しています。今回は不動産業界における疑似体験を利用した新築物件の新たな見学方法について見ていきたいと思います。

ヘッドマウントディスプレイ

疑似体験とは

まずはここからですね。google先生に聞いてみました。いわく
現実に似せた状況に身を置き、現実に起こるであろう感覚を体験すること ふんふん、だとすると真っ先に思い浮かんだ妊婦体験は正確には疑似体験とは言えませんね。なぜなら後半部分の"現実に起こるであろう感覚を体験すること"に男である私にはは当てはまらないからです。とまぁそんな堅苦しく厳密に見るのは止めて、大体当てはまっていれば疑似体験とみなしていきます。だから私の過去エピソードも疑似体験とします。

不動産業界の疑似体験サービス

既存物件を疑似体験

既に建っている物件をどこからでも体験できるというサービスです。VR技術が用いられることが多いです。お客様にヘッドマウントディスプレイを装着してもらい、そこにいるかのように物件を体験してもらいます。こうすることで遠隔地の物件でも気軽に体験することができます。さらに物件の中に入れて、内装も確認できるサービスもあります。

新築物件を疑似体験

未だ建っていない物件を体験できるサービスです。これもVR技術が用いられることが多いです。未だ建っていないため、建物はCGなどで作られています。実際の建築予定地に物件を合成するサービスもあります。パースでは把握しづらい立体的なイメージを補完することができます。

♦今回は新築物件について詳しく見ていきます。

不動産営業マンの悩み

家を売ることはとても難しいです。それはほとんどの人にとって人生で一番大きな買い物で慎重になるからです。それでも日々のノルマはありますし、予算も決まっています。そんな激務をこなす営業マンの悩みはたくさんあります。

悩めるビジネスマン
  • パースや図面だけだとお客様にとって物件のイメージが湧きづらく、契約がなかなか決まらない。
  • お客様を現地見学にご案内する際に、見学する物件数の絞り込みを行わないと、選択肢が多いことで迷って契約が決まりづらく、効率も悪くなってしまう。
  • 電話やメールなどでの初回コンタクトや現地見学をおすすめする際に、お客様に足を運んでもらえるきっかけがほしい。

もちろんこれで全てではありませんが、今回のテーマ"疑似体験"で解決できそうな悩みをピックアップしました。疑似体験にはこれらの悩みを解決できるメリットがあります。

疑似体験のメリット

「販売者」と「購入者」に分けてメリット見ていきます。

販売者側

建築前に売れる確率を上げる
販促期間が短くなれば当然販促にかかる費用は少なくて済みます。パースや図面だけでは購入者にとって建築後のイメージが沸きづらく、契約が中々決まらないことがあります。VRによってリアルな建築後のイメージを提供できれば、建築前に購入を決めてもらえる確率が上がります。つまり早く決めてもらえた分だけ販促費を節約することができます。
購入者に興味をもってもらうきっかけとなる
電話やメール等で初回コンタクトや現地見学をおすすめする際に、「VRで体験できます!」といえば興味を持って足を運んでくれる人がいるかもしれません。VRでの内見はまだそれほど浸透しているわけではありませんから、物珍しさに興味を持ってくれる人はいるはずです。その方が潜在的な購入者だったらめっけもんです。
究極的にはモデルハウスがいらなくなる
通常、実際にまだ建っていない場合、モデルルームを作って疑似体験してもらいます。ただし、これを作るのにも当然コストがかかります。建材も必要ですし人件費もかかります。もし実際に建てることなく体験できるとすれば、VRのデータを作る費用がかかったとしても大きく費用を削減することができます。それはそのまま販売物件の価格に反映され、購入者がより買いやすくなります。加えて、まだこれを導入している物件が少ないため、お客様に特別感を与えることもできます。モデルハウスのコストがなくなり、価格ダウンによる早期販売で販促費も抑えられて一石二鳥です。

購入者側

購買不安を解消
多くの人にとって新築物件とは人生で最も大きな買い物です。この一世一代の大きな買い物を失敗したくない、と思うのは購入者の正常な心理だと思います。しかし、良い物件は迷っている内に売れてしまう可能性があります。この葛藤が購入者にはつきまといます。VRならば実際の建築予定地にCGで合成するため、パースや想像よりもリアルに外観内観を体験でき購入不安の一部を解消できます。特に周囲の環境との調和を意識する人は多く、これが事前にわかるのは不安を和らげる大きなポイントとなります。周囲の環境や家と家との距離はもちろん、ベランダからの景色や、周りの家の色との馴染み具合なども含まれます。例えば、自分の家が白やベージュなどのオーソドックスの色だとしても、隣の家が派手なピンク色だったら購入をためらう購入者もいるかもしれません。
高階層からの景色も確認できる
"購入不安を解消"でも触れましたが、ベランダからの景色も確認できます。パースや図面でそれを案内していることはまれです。つまりほとんどの場合、購入者が自分で想像するしかないのです。家が建ってから窓を開けると隣の家しか見えない事に気づいても遅いのです。実際の建築予定地に家が建った様子を疑似体験できればそういった後悔を未然に防ぐことができます。

次は反対にデメリット見ていきます。

疑似体験のデメリット

これも販売者と購入者に分けて見ていきます。

販売者側

契約解除のリスクが大きい
契約から引き渡しまでの期間が長いため、ユーザーの都合やローンの否認(リストラ、収入減など)による契約解除のリスクが大きくなってしまいます。ここから販促活動を開始するとなると、売り出し始めてからこの契約解除に至るまでの時間が経過しているため、購入者に「売れ残り物件」と誤解される可能性があります。
コストがかかる
現段階では疑似体験だけで契約までこぎつけることは難しいため、どちらにせよモデルルームや実物を体験できる何かは必要になります。モデルルームに加えて、疑似体験データの制作費が必要になるためコストがかさみます。これを物件の販売価格に反映してしまうと、購入者は割高に感じてしまうかもしれません。販促に力を入れている一押し物件と見るか、疑似体験の制作費が価格に反映されて割高物件と見るかは購入者次第となります。

購入者側

質感がわからない
最大の問題はここに尽きます。どんなに精巧に作られたCGだとしても、実物がなく触れることが出来ないため、本物の雰囲気(質感)を体験することはできません。「高い買い物は実物を見ないと怖くて買えない」という人は少なくないでしょう。もし、触れることができる疑似体験技術が確立すればこの問題も解決するでしょうが、現状ではまだそういったサービスはありません。

現在の疑似体験事情

今見てきたように不動産の疑似体験には数多くのメリットがあります。しかしデメリットも存在するのが事実です。現在最も多い疑似体験の活用シーンは、物理的な距離があって気軽に行けない、怪我などの事情で現地に足を運ぶことが難しい時です。また新築の場合は、モデルルームとの併用がほとんどで、多所に点在するモデルルームを効率よく見学するために使われる事が多いです。つまり、現段階では疑似体験単体で成約まで結びつけることは困難な状況です。役割の中心は興味を持ってもらう、業務を効率化する、といったようなことです。理論上のメリットが本当のメリットになるためにはもう少し進歩が必要なようです。

モデルルーム

不動産業界の疑似体験の未来

VRによる疑似体験は今後増えてくると予想されます。それはヘッドマウントディスプレイが一般にも手が届く価格になってきたからです。初めて世に出たのが1968年で当時は数百万円したそうです。手の届く価格になったとはいえ、現在もまだ広く普及していると言えません。いずれは一家に一台、そして一人一台という時代も来ると思います。もしそうなったらいつでもどこでもリアルな内見ができるようになります。平日の仕事の後に家でVR内見をする。休日には目星をつけたモデルルームに実際に足を運ぶ。そんなライフスタイルがすぐそこに来ていると思います。もっと先の未来では物そのものの質感で触れるのは当然で、VRの世界で時間が流れ、起きてから寝るまでを体験できるようになっているかもしれません。楽しみですね★

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