アメリカ英語イギリス英語の違い|どっちを学ぶのが良い?

  • 2024年6月24日
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アメリカ英語イギリス英語の違い|どっちを学ぶのが良い?

世界中で使われる英語はそれぞれの地域や国で様々なアクセントや発音がありますが、主に「アメリカ英語」と「イギリス英語」に大別されます。

どちらの英語が正しいということはありませんが、英語を使用する目的などにより学んだ方が良い英語は違ってくるもの。

どちらの英語を選択するかで学習に使用する英語教材や英会話スクールも変わってくるため、最初にアメリカ英語とイギリス英語の違いを知っておくことは大切です。

今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いなどをご紹介しますので、ぜひご一読ください。

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アメリカ英語とイギリス英語の代表的な違い

English

まずはアメリカ英語とイギリス英語の代表的な違いを見ていきましょう。

主に5つの点で違いがあります。

アメリカ英語とイギリス英語の違い
  • 発音・・・rの発音や単母音の発音など
  • 単語・・・foodballとsoccerなど同じもので違う単語になるもの
  • スペル・・・同じ単語でもスペルが違うもの(licenseとlicenceなど)
  • 文法・・・過去の出来事の表し方や集合名詞の扱い方など
  • 使用国・・・(米)アメリカやカナダ など/ (英)イギリスやアイルランドなど

発音

イギリス英語とアメリカ英語は発音の仕方に違いがあります。

そのためイギリス英語の映画とアメリカ英語の映画では、同じ英語を話しているはずなのにまったく違う言語に聞こえることも多いものです。

アメリカ英語とイギリス英語の代表的な発音の違いを見てみましょう。

rの発音

アメリカ英語では、単語の最後や母音の前の /r/ を強く発音します。

一方、イギリス英語では、単語の最後や母音の前の /r/ をあまり発音しません。

  • car・・・(英)カー[ˈkɑː] / (米)カー(ル)[ˈkɑr]
  • park・・・(英)パーク[ˈpɑːk]/ (米)パー(ル)ク[ˈpɑrk]

アメリカ英語は /r/ を巻き舌気味で発音しているのに対し、イギリス英語のほうは /r/ を発音せずただ音を伸ばしただけのように聞こえますね。

一般的にイギリス英語の方が日本人にとって発音しやすいと言われますが、その理由の1つとして /r/ の発音があげられます。

アメリカ英語の巻き舌のような /r/ の発音は、日本語にはないためです。

一部の単母音の発音

アメリカ英語とイギリス英語では、一部の単母音の発音が異なります。

例えば /o/の発音は、両者でまったく違います。

  • hot・・・(英)ホット[ˈhɒt] / (米)ハット[ˈhɑt]
  • top・・・(英)トップ[ˈtɒp] / (米)タップ[ˈtɑp]

イギリス英語の /ɒ/ の音は日本語の「オ」の音に近く、舌を少し後ろに引きながら「オ」を発音するイメージです。

一方のアメリカ英語の /ɑ/ は日本語の「ア」に「オ」を少し混ぜたようなイメージです。

他にも”cot” や “hot” のような単語では、アメリカ英語では /ɑ/ の音で発音されますが、イギリス英語では /ɒ/ の音で発音されます。

単語

同じものなのに、イギリス英語とアメリカ英語では単語が違うことがあります。

代表的なものを15個ご紹介します。

 イギリス英語アメリカ英語
茄子aubergineeggplant
トラックlorrytruck
マンションflatapartment
エレベーターliftelevator
ガソリンpetrolgasoline
フライドポテトchipsfrench fries
セーターjumpersweater
おむつnappydiaper
休暇holidayvacation
サッカーfootball soccer
地下鉄tubeまたはundergroundsubway
autumnfall
一階ground floorfirst floor
二階first floorsecond floor
請求書・飲食店などの伝票billcheck

セーターやガソリンなど、日本の英語由来の外来語はアメリカ英語からの影響が強いことがわかりますね。

特に注意したいのがまったく同じ単語で別の意味になるものです。

上記なら「first floor」がそれにあたります。

アメリカなら一階、イギリスなら二階にあたるこの単語は、しっかりと覚えておかないと混乱の原因になる可能性がありますね。

スペル

スペル面でも違いがあります。

イギリス・アメリカ英語スペルの違い
  • (英)-our / (米)-or
  • (英)-ise / (米)-ize
  • (英)-ce / (米)-se
  • (英)-re / (米)-er
  • (英)-gue,-kue / (米)-g,-k
  • (英)l / (米)ll※逆の場合もある

具体的にスペルの違う単語を見ていきましょう。

 イギリス英語アメリカ英語
colour
color
華麗splendoursplendor
蠱惑的glamourglamor
謝るapologiseapologize
記憶するmemorisememorize
分析するanalyseanalyze
攻撃offenceoffense
免許licencelicense
劇場theatretheater
メートルmetremeter
小切手chequecheck
会話dialoguedialog
宝石jewellryjewelry
器用skilfulskillful

これらの違いは口語でのコミュニケーション時には問題になりませんが、ビジネスレターや公的文章などを作成するときにはぜひ気を付けたいものです。

また最近ではイギリスでもapologiseではなくapologizeを使う人が増えていたりと、時代によって変化がある点も注意しておきましょう。

文法

アメリカ英語とイギリス英語は「方言」というレベルでは括れない違いがあります。

なぜなら文法レベルでも違いがあるからです。

文法の違いの代表例を見ていきましょう。

動詞の過去形

アメリカ英語では、一部の動詞の過去形において、-ed の代わりに -t が使われることがあります。

  • 燃えた・・・(英)burnt / (米)burned/li>
  • 夢を見た・・・(英)dreamt / (米)dreamed
  • 学んだ・・・(英)learnt / (米)earned

過去の出来事の表し方

イギリス英語では現在にもつながる過去の出来事や行動を表すときは、一般的に現在完了形が使われます。

一方のアメリカ英語は過去形が使われることが多いです。

「もう食べた?」の言い方
(英)”Have you eaten yet?”
(米)”Did you eat yet?”

集合名詞の扱い方

アメリカ英語では、集合名詞は単数として扱われることが一般的です。

例えば、「the team(チーム)」や「the government(政府)」は単数として使われます。

一方で、イギリス英語では集合名詞は複数として扱われることが多いです。

「チームは試合に勝っている。」の言い方
(英)”The team are winning the game.”
(米)”The team is winning the game.”

使用国

英語はアメリカ英語とイギリス英語に大別されますが、それぞれの英語は主に以下のような国で使用されています。

アメリカ英語・イギリス英語使用国
  • アメリカ英語・・・北米(アメリカ・カナダ)、フィリピンなど
  • イギリス英語・・・イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、インドなど

一見するとアメリカ英語の方が話者が少なそうに見えますが、英語を第二言語として学ぶ国の多くがアメリカ英語を学ぶため、アメリカ英語話者の数は非常に多いです。

日本の学校で教えている英語もベースはアメリカ英語ですね。

またアメリカ英語とイギリス英語に大別されはするものの、実際は国や地域により発音などは違うことはぜひ覚えておきたいところです。

例えばインドは英語が公用語でイギリス英語の影響を受けていますが実際にインドで話されている英語を聞くと、日本人が思い描く「イギリス英語」とはかなり差があることに気付くでしょう。

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どんな人におすすめ?アメリカ英語とイギリス英語

英語学習のイメージ

ここまでアメリカ英語とイギリス英語の違いを見てきましたが、アメリカ英語とイギリス英語のどちらを学ぶべきなのでしょうか?

アメリカ英語がおすすめな人、イギリス英語がおすすめな人を見ていきましょう。

アメリカ英語がおすすめな人・イギリス英語がおすすめな人

アメリカ英語がおすすめな人
  • 仕事や勉学で北米やアメリカ英語圏の人とコミュニケーションを取ることが多い
  • ハリウッド映画やアメリカ文化が好きな人
  • 発音などに特にこだわりがない人

まず仕事での英語の使用を考えているのであれば、取引先が使っている英語に合わせるのがおすすめです。

北米関係の取引先が多いのであれば、アメリカ英語を学んでください。

さらにハリウッド映画や北米文化が好きな人も、アメリカ英語を学ぶことでより一層北米関係のコンテンツを楽しめるようになるでしょう。

また「とりあえず英語でコミュニケーションが取れるようになりたい」という、特に発音などにこだわりのない人はアメリカ英語を選ぶと間違いがありません。

なぜなら英語を母国語として話す人の約75%はアメリカ英語話者と言われていますし、英語を第二言語として勉強する場合も世界中でアメリカ英語が選択されることが多いからです。

特にアメリカ英語は単語同士が連結して発音される「リンキング」や、音が発音されない「リダクション」といった日本人が苦手とするリエゾン(=音の変化)がたくさんあります。

イギリス英語よりも発音しづらい、聞き取りづらいと感じる人は多いはずです。

アメリカ英語を学ぶことで、幅広い英語に対応できるようになるでしょう。

イギリス英語がおすすめな人
  • 仕事や勉学で欧州やイギリス英語圏の人とコミュニケーションを取ることが多い
  • 格式高い、文法などもきっちりした英語を話したい
  • イギリスやアイルランド周辺の文化が好き

アメリカ英語と同じく、仕事や勉学の関係で欧州の人とコミュニケーションをとることが多いのであればイギリス英語を学んだ方が良いでしょう。

またイギリス英語はアメリカ英語と比べ文法や発音なども本来のルールを守っているケースが多いと言われており、格式高いきっちりした英語を学びたい人にもおすすめです。

もちろんイギリス文学や歴史、音楽などが好きな人なら、イギリス英語を学ぶことでさらにイギリス関連のコンテンツを楽しむことができるようになりますよ。

【補足】英語力が付けばどちらにも対応可能

ここまでイギリス英語とアメリカ英語の違いやおすすめな人などを見てきました。

もちろんすでにご説明した通りイギリス英語とアメリカ英語に違いはありますが、結局のところ「英語力がついてくればどちらの英語にも対応できるようになってくる」ということはぜひ覚えておきたいところです。

アメリカ人とイギリス人はお互いに違いを感じつつ、英語でコミュニケーションがとれます。

また「訛っている」と揶揄されることもあるイギリス英語に影響を受けたオーストラリア英語ですが、(時々ミスコミュニケーションは起こり得るものの)アメリカ英語話者・イギリス英語話者とも十分に意思疎通できます。

イギリス英語・アメリカ英語のどちらを選択しても、まずはしっかりと英語を学習し英語力を付けていくことがもっとも大切です。

ぜひ次項でご紹介する記事などを参考に自分に合った英会話スクールを選び、英語力を上げていきましょう。

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アメリカ英語・イギリス英語を学ぶには?

英語学習のイメージ

最後にアメリカ英語を学ぶ方法、イギリス英語を学ぶ方法を見ていきましょう。

アメリカ英語を学ぶには?

英会話スクールや英語教材の多くは「アメリカ英語」が基本です。

オンライン英会話スクールの講師でもっとも多いフィリピン人講師は基本的に標準的なアメリカ英語を話しますし、「イギリス英語に特化」していることを謳っているスクールでなければどのスクールを選んでもアメリカ英語を学ぶことができます。

以下の記事ではアメリカ英語をお手頃価格で学べるスクールを紹介していますので、ぜひご一読ください。

イギリス英語を学ぶには?

イギリス英語を学ぶには、イギリス人講師がいたりイギリス英語の教材で学べるスクールを選ぶ必要があります。

イギリス英語を学べるオンライン英会話スクールはアメリカ英語ほど多くありません。

以下の記事でイギリス英語を学べるスクールについて詳しくご説明していますので、ぜひご参考ください。

ネイティブ講師から学べるおすすめオンライン英会話

ネイティブ講師から学べるおすすめオンライン英会話

オンライン英会話にはネイティブ講師から学べて、イギリス英語、アメリカ英語など色々な英語に対応できるスクールもあります。

そこでアメリカ英語、イギリス英語に迷う方やネイティブ講師からしっかり学びたい方のためのスクールを紹介します。

ELT英会話

ELT英会話」は有名大学卒のネイティブ講師からレッスンを受けられ、オーダーメイドカリキュラム、日本人カウンセラーの学習相談もあるオンライン英会話です。

以下の特徴もあり、ネイティブ講師から質の高いレッスンを受けたい方におすすめできます。

  • 有名大学卒のネイティブ講師からレッスンを受けられる
  • オーダーメイド型のレッスンで目標に合わせて学べる
  • 日本人のカウンセラーに学習の相談ができる

>ELT英会話の詳細を見る

ELT英会話の通常プランは以下の料金です。

料金プランレッスン回数(1回50分)レッスン料金
月2回プラン月2回(2週間に1回)16,720円
月4回プラン月4回(1週間に1回)31,680円
月8回プラン月8回(1週間に2回)61,160円
月12回プラン月12回(1週間に3回)89,100円
詳細料金の詳細を見る

最も人気があるのは月4回プランで、週1回ペースと考えると無理なく受講できます。

他、一括購入コースもあり、試験前の追い込みにもおすすめです。

他のオンライン英会話より料金は高めですが、すべてネイティブ講師、オーダーメイドカリキュラム、日本人カウンセラーの学習相談といった内容を考えると高いとは言えません。

講師やカリキュラムの質を最優先に考えている方には、特におすすめ。1,980円で体験レッスンを受けられるので、お試し感覚で受講してはいかがでしょうか。

\詳細は下記/ELT英会話(公式サイト)

アメリカ英語イギリス英語の違い|どっちを学ぶのが良い?【まとめ】

記事のまとめ

今回はアメリカ英語イギリス英語の違いと、どちらを学ぶのが良いかをご紹介しました。

どちらが正解ということはありませんが、英語を学ぶ目的や使用する状況によって学んだ方が良い英語は違います

この記事を参考にアメリカ英語あるいはイギリス英語を選択したうえで、目的に合った英語が学べる英会話スクールを選びましょう。

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この記事を書いた人
くらべて英会話のライター。アメリカ高校留学で自分の英語のできなさにショックを受け本格的に英語学習開始。TOEICは950を超えオーストラリアTAFE留学・フィリピン支店勤務などを行ってきました。継続は力なり!学習を続けていけば英語力は伸びます。一緒に英語学習を楽しみましょう。