英語が話せるようになりたいけれど、学校を卒業してからまったく英語に触れていなくて全然英語がわからない…
今回はそんな社会人が英語の勉強をゼロからやり直しする方法を解説します。
正しい勉強法で英語学習をすれば、社会人になってからでも英語を習得することができますよ!
(ファイナンシャル・
プランニング技能士)
社会人の英語学習!ゼロからやり直す5つの手順
まずは社会人がゼロから英語学習をやり直す5つの手順を見ていきましょう。
- まずは中学レベルの英文法×3000語レベルの英単語
- 自分に合ったレベルの教材でリスニング学習をスタート
- 書けないものは話せない!ライティングでスピーキングのベースを作る
- 単語力もアップ!リーディングで英語の語順に慣れる
- 単語力≒英語力!単語学習も継続しよう
基本的にはまず1を行い、そのあとで2~5の学習を並行して行うイメージです。
それぞれについて詳しくご説明します。
まずは中学レベルの英文法×3000語レベルの英単語
ゼロから英語学習をやり直すとき、まずやるべきことは基礎レベルの英文法と英単語の習得です。
- 中学校レベルの英文法
- 3000語レベルの英単語
まずはこの2つを確実にしてください。
このレベルの英語知識なしでリスニングやライティングをしても、非常に限られた学習しか行えず効率が悪いからです。
中学校レベルの英文法の教材を使い、5文型の形や品詞の働きといった英文を組み立てる上で最低限必要な知識を習得しましょう。
また単語は「音」も一緒に覚えてください。
基本1文字1音で構成される日本語と違い、英語は綴りと音が一致しないことも多いもの。
自分に合ったレベルの教材でリスニング学習をスタート
中学校英文法および3000語レベルの単語を習得したら、リスニング学習をスタートします。
ゼロからの英語学習なら、以下2点を意識してリスニング学習教材を選ぶと無理なくリスニング学習が始められますよ。
- 音源が30秒程度の短いもの
- 台本(スクリプト)を見て7~8割程度理解できるレベル
英検準2級がおおよそ英単語3600レベルですから、英検準2級のリスニング教材を用いて学習するのも良いですね。
リスニング学習と同時に、教材の分からなかった単語や表現もしっかり覚えていきましょう。
書けないものは話せない!ライティングでスピーキングのベースを作る
スピーキングの基礎となるものは何でしょうか?
それは「文章を組み立てる力≒ライティング力」です。
例えば「これはカバンです」という文章を英語に直してみます。
「This is a bag.」となり、ほとんどの人が英語にできると思います。
では「これは、先週LUMINEで購入したカバンです。」と少し詳しくカバンについて説明するとなるとどうでしょうか?
これは中学レベルの英文法×英単語レベル3000で十分組み立てられる英文ですが、仮にこの英訳がスラスラ書けないのであれば絶対に話すことはできません。
なぜなら文章にできないものを話すのは無理だからです。
つまり「書けないものは話せない」のです。
スピーキングとライティングは別の力を思われがちですが、実はかなり密接な関係にあります。
ライティング力を上げることで、スピーキングの土台を作ることができます。
単語力もアップ!リーディングで英語の語順に慣れる
リーディングは単語力アップに有効です。
また「返り読み」をせず英文を読む癖をつけることで英文を英語の語順のまま理解できるようになり、リーディングスピードやリスニング力向上に繋がります。
「返り読み」とは英文を読み、文章を後ろから日本語の語順に直して訳していくことです。
例えば”This is the bag I bought at LUMINE last week”という英文。
日本語の語順に直してから理解すると、「This(これは) / last week(先週) / at LUMINE(ルミネで) / I bought(購入した) / the bag(カバン) / is(です)」ですが、一度最後まで読んでから前に戻ることになってしまいます。
返り読みをするとリーディングスピードが上がりませんし、リスニング時には日本語語順に直している間に次の英文へと進んでしまうため結果として英文全体で何が言いたいのが理解できない…ということも起こりがちです。
英語の語順のまま読むリーディングトレーニングをすることで、単語力やリスニング力アップにつながります。
単語力≒英語力!単語学習も継続しよう
社会人がゼロから英語学習をやり直すなら、上記でご紹介した通り1.中学英文法×3000語レベルの英単語→2~4の英語学習へと進むのがもっとも効率が良いです。
しかし1が終わり2~4へと進んでも、英単語の学習はしっかりと続けていきましょう。
なぜなら単語力≒英語力といっても過言ではないからです。
英単語力がなければいくらリスニングやスピーキングのトレーニングをしても、聞き取れることや話せることは限定的になってしまいます。
10000語を目標に、英単語学習を継続してください。
単語力10000語はおよそTOEIC900・英検1級レベル。
ゼロからのやり直し英語!社会人におすすめの勉強法
英語の学習方法には様々なものがあります。
以下にご紹介する英語学習を取り入れることで、さらに効率よく英語力を伸ばしていくことができますよ。
- シャドーイング
- ディクテーション
- 瞬間英作文
- 書き写し
シャドーイング
シャドーイングは「英語の音声」のすぐ後ろを「影(shadow)」のように追って発声していく英語学習法です。
シャドーイングを行うことで英語の音をとらえる力が向上し、リスニング力アップにつながります。
ディクテーション
ディクテーションは英語の音源を聞きながら、1語1句正確に書き取りをする英語学習法。
「書く」という行為があることで間違いが可視化されるため、正確な英語を学ぶのに非常に有効です。
リエゾン(英語の音変化)などもはっきりと認識できるため、結果としてリスニング力アップにも繋がります。
瞬間英作文
瞬間英作文とは、日本語を読んで即座に英文に訳し発話する英語学習法。
英語を即座に組み立てる力を養うことができ、スピーキング力向上に有効です。
瞬間英作文は基本的に簡単な英文法で成り立つ文章でトレーニングしますが、少なくとも中学英文法レベルは必要です。
英語ゼロからやり直したい社会人で瞬間英作文を英語学習に取り入れたいと考えるのであれば、まずはしっかりと中学英文法を覚えてください。
書き写し
書き写しとは、その名前の通り英文を書き写すことです。
ライティング力アップに効果的ですし、文章を組み立てる力が付くことでスピーキング力向上にも繋がります。
その際文字通り「写す」だけにならないよう、しっかりと「英文の構造」や「使われている表現」を意識しながら書き写しをおこなうことが大切です。
忙しくても大丈夫!社会人が英語の勉強をゼロからやり直すときのコツ
社会人と学生の違い。
それは自由になる時間の違いではないでしょうか。
最後に忙しい社会人がゼロから英語学習を行う際のコツを紹介します。
- アプリを使って隙間時間で英語の勉強をしよう
- オンライン英会話を上手に使いこなそう
- 英語学習をルーティン化しよう
- 積極的に英語にふれよう
アプリを使って隙間時間で英語の勉強をしよう
アプリを使った英語学習は忙しい社会人の強い味方です。
アプリなら場所を選ばず、いつでもどこでも隙間時間さえあれば英語学習ができます。
単語アプリやリスニングアプリなどをダウンロードし、通勤の電車内などを英語学習時間に変えていきましょう。
オンライン英会話を上手に使いこなそう
通学の必要もなく、安くたくさんの英語に触れられるオンライン英会話は、ゼロからの英語学習の強い味方です。
通学の英語教室よりも自由度が高いことが多く、スピーキング以外の学習も可能だからです。
例えば(オンライン英会話スクールにもよりますが)、レッスンでライティングの内容チェックをしてもらったり、一緒にシャドーイングトレーニングをしたりといった使い方もできます。
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英語学習をルーティン化しよう
英語学習で最も難しいことは、「継続」といっても良いでしょう。
英語力は一朝一夕で身に付くものではありません。
出勤する前の20分、寝る前の30分など、英語学習を行う時間を日常に組み込んでください。
ルーティン化することで英語を学ぶことが「当たり前」になり、継続しやすくなりますよ。
積極的に英語にふれよう
日本人が英語を習得するのに必要な時間は、2000時間とも3000時間とも言われています。
高校までの学校での英語学習時間が約1000時間なので、学校での学習だけではまったく英語の勉強時間が足りないのがわかりますね。
日常的に積極的に英語を取り入れ、英語にふれる時間を増やしていきましょう。
【まとめ】ゼロからの社会人の英語やり直し
忙しい社会人が英語を習得するのは決して楽なことではありません。
しかし英語力がゼロでも、社会人になってからでも、正しい手順で工夫しながら英語学習をすることで英語力を効率的に伸ばしていくことができます。
今回ご紹介した学習方法などを参考に学習を行い、英語を習得していきましょう。