英単語は英語学習の土台となる大切な要素です。
しかし「覚えてもすぐに忘れてしまう」「記憶力がないから英単語が覚えられない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、英単語が覚えられない理由から対処法、英単語の効率のよい覚え方まで解説します。
毎日の英語学習にお役立てください。
- 英単語が覚えられない理由
- 英単語の覚え方のコツ
- 英単語が覚えられないときの対処法
- 効率のよい英単語学習の実施方法
(ファイナンシャル・
プランニング技能士)
英単語が覚えられない理由
英単語が覚えられない理由は、おもに次の3点が挙げられます。
- 復習が十分にできていない
- 和訳のみで覚えている
- 自分に適した方法で覚えていない
それぞれ解説します。
復習が十分にできていない
時間をかけて暗記しても、復習しなければ忘れてしまいます。
理由は、脳の仕組みの一つ劣化にあります。
劣化とは、一度記憶したことでも、使わなければ時間の経過とともに忘れていくことです。
忘れないためには繰り返し復習し、同じ単語を覚え直す作業が必要です。
英単語が覚えられないのは記憶力が悪いわけではなく、脳の仕組みが原因だと分かりますね。
和訳のみで覚えている
和訳のみで暗記している場合、英単語が覚えられない可能性があります。
出題範囲が決まっている学校の試験やTOEICではなんとか得点できても、正しい発音が分からなければ、実践的な会話で使える単語量は増えないでしょう。
英単語を着実に習得するには、和訳のみでなく、発音やスペル、英単語の持つイメージなども併せて記憶することが鍵です。
英単語を深く理解することで、記憶に定着しやすくなりますよ。
自分に適した方法で覚えていない
英単語は「ノートに書き出して覚える」「発話しながら覚える」など複数の覚え方があります。
どの方法が適しているのかは、人それぞれ異なります。
英単語が覚えられずにストレスを感じるのは、自分の特性に適した方法を実施していないことが原因かもしれません。
特性は大きくわけると、2種類あります。
- 視覚優位:目で見た情報を処理するのが得意
- 聴覚優位:耳で聞いた情報を処理するのが得意
視覚優位の人は、絵やシンボルと関連づけて覚える方法が有効です。
一方、聴覚優位の人は、発音やリズムで覚える方法が適しているでしょう。
単語がなかなか覚えられない場合は、今までとは違う暗記法に挑戦すると、解決するかもしれません。
英単語の覚え方は、次章以降を参考にしてください。
英単語の覚え方のコツ
ここからは、英単語の覚え方のコツを紹介します。
自分に合う方法を見つけることが大切です。
音読して覚える
目で覚えるだけではなく、実際に発話しながら耳・口も使って覚えることがコツです。
発話することで、音が記憶に残り、より覚えやすくなりますよ。
音読する際のポイントは次の通りです。
- 正しい発音で覚える
- 単語をイメージしながら音読する
正しい発音とセットで覚えることで、リスニングやスピーキングなどの実践で使える英単語が増えます。
音声つきの単語帳や英語辞書があれば、すぐに確認できて便利ですね。
音読する際は、単語をイメージすることもポイントです。
たとえば、”agree(賛成する)”を覚えたい場合は、”agree”と発話しながら、自分が賛成している様子をイメージします。
正しい発音とイメージが結びつくことで、日本語を介さないでも理解できる英単語が増えていくでしょう。
写真やイラストで覚える
文字で覚えることが苦手な人は、写真やイラストで覚えることもコツです。
単語帳にイラストを描いてもよいでしょう。
写真やイラストで覚えるには、単語を画像検索したり絵辞典を活用したりすると便利です。
単語をイメージとリンクさせることで、右脳が刺激され、記憶に残りやすくなりますよ。
例文で覚える
単語のみで覚えるのではなく、例文と一緒に覚える方法も効果的です。
単語だけではイメージしにくいものも、例文ごと覚えると理解が深まり覚えやすくなります。
- 「available=利用可能」と覚えるのではなく、
The service is available 24/7.(このサービスは24時間年中無休で利用できます。)
と例文で覚える。
慣れてきたら、自分に関連する例文を作るとより効果的です。
実践でもすぐに使えるため、新しい単語が増えやすくなりますよ。
類義語・対義語も同時に覚える
単語量を増やしたい場合は、類義語や対義語もいっしょに覚えましょう。
脳科学では、複数の知識や記憶と関連づけることで、暗記しやすくなることが実証されています。
英単語も単体で覚えず、類義語や対義語も併せて覚えると効率がよいでしょう。
- 類義語:small・a little
- 対義語:large
- tinyだけでは覚えられなくても、smallやa little、largeと関連づくことで意味が広がり、記憶に残る。
語源から覚える
語源から覚える方法も有効です。
特に「長い単語や難しい単語を覚えたい」「大量の単語を覚えたい」と考えている人におすすめです。
- co =一緒に
- operate =活動する
- cooperate = 一緒に活動する= 協力する
英単語を複数のパーツに分解し、パーツごとの意味から全体の意味を掴むことができます。
同じパーツを持つ他の単語も覚えやすくなることがポイントです。
- coexist (共存する) :co(一緒に)+exsist(存在する)
- coworker(同僚):co(一緒に)+worker(働く人)
語源の知識が増えることで、単語の意味を推測しやすくなる効果も期待できますよ。
英単語を覚えられないときの対処法
ここからは、英単語を覚えられないときの対処法を紹介します。
ぜひ試してみてください。
適切なタイミングで復習する
英単語は一度覚えても、その後使う機会がなければ忘れてしまいます。
忘れることを前提として、反復を繰り返すことがポイントです。
復習のタイミングは、エビングハウスの忘却曲線が有名ですね。
- 勉強した20分後に42%忘れ、1時間後に56%忘れてしまうことを示したもの。
エビングハウスの忘却曲線によると、1日後には74%忘れてしまうといわれている。
※暗記方法や内容によって変わる。
最初の復習は、遅くても翌日に実施しましょう。
さらに、2回目をその1週間以内、3回目を1ヶ月以内とするのが理想的なタイミングだと言われていますよ。
寝る前に英単語学習を実施する
英単語のような暗記学習は、就寝の30分程前に行うと効果的です。
寝ている間に脳が整理され記憶に定着しやすくなることが、科学的に証明されています。
就寝前に英単語学習した場合は、英単語以外の情報を入れずにすぐ寝ることがポイントです。
日常的に英語に触れる
日常的に英語に触ることも大切です。
英語に触れる機会が増えるほど、学んだ英単語に再会する確立が高くなります。
「勉強した単語だ!」と気づく度に、より記憶に残りやすくなりますよ。
日常的に楽しく英語に触れる方法は、多くあります。
- 海外アーティストや起業家、政治家などのSNSをフォローする
- 歌詞を見ながら洋楽を聴く
- スマートフォンやパソコンの言語設定を英語にするなど
覚えた単語はアウトプットする
新しく覚えた単語は、積極的にアウトプットしましょう。
単語の使い方や発音が確認できるうえ、英単語の反復練習にもなります。
英会話を習っている人は、使いたい英単語をメモし、必ず使うように意識することが大切です。
実践の場がない人は、新出単語を使って日記をつけたり、独り言を実施したりするとよいでしょう。
効率のよい英単語学習の実施方法
英単語は復習が大切です。
しかし、復習時間が多く取れないと感じている人もいるでしょう。
効率のよい学習の実施方法は、次のとおりです。
- スキマ時間を利用する
- アプリを活用する
スキマ時間を利用する
スキマ時間を利用することで、効率よく学習が実施できますよ。
- 学校や仕事の休憩時間
- 通勤・通学の電車内
- 移動中の待ち時間など
英単語学習は、1度に長時間取り組むよりも、短時間・複数回実施するほうが効果的です。
ちょっとしたスキマ時間に復習することで、記憶にしっかりと定着していくでしょう。
アプリを活用する
いつでも気軽に英単語学習に取り組みには、英単語アプリが便利です。
自分で単語帳を作成できるアプリや、復習のタイミングを教えてくれるアプリなど、便利な機能がついているものも多くあります。
ススマートフォン1つで完結できるため、時間や場所に縛られるに復習できることも嬉しいポイントですね。
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英単語の覚え方のコツ まとめ
この記事では、英単語が覚えられない理由や覚え方のコツなどを紹介しました。
英語力の向上に英単語は必要不可欠です。
記憶に残りやすい方法で、効率よく英単語学習を実施したいですよね。
今回ご紹介したコツや対処法を取り入れて、効果的に学習していきましょう。
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