更新日:2025年9月1日

公開日:2025年8月27日

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TOEIC点数のレベル目安は?評価基準などスコア別に解説

オンライン英会話や独学でTOEICを学ぼうとしても、「どれぐらいの点数を目標にすればいいのか」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、TOEIC点数のレベル目安を解説します。

就職・転職でアピールできる点数、英語を使う仕事に就けるレベル、ネイティブと議論できるレベルなど、目標とする点数を確認するための参考材料としてぜひ役立ててください。

また、目標点数を取るために必要な対策も合わせて紹介します。

TOEIC点数の採点は以下の通りです。

TOEIC点数の採点の特徴
  • 5点刻みで採点
  • 最高点990点・最低点10点
  • スコア方式

TOEIC点数ごとの英語レベルの目安は以下の通りです。

TOEIC点数ごとの英語レベルの目安

TOEIC点数ごとの英語レベルの目安
  • TOEIC400点未満:中学英語の基礎学習が必要なレベル
  • TOEIC400点~495点:中学英語が身に付いているレベル
  • TOEIC500点~595点:高校英語が身に付いているレベル
  • TOEIC600点~695点:就職・転職で有利になるレベル
  • TOEIC700点~795点:国際部門の業務をこなせるレベル
  • TOEIC800点~990点:外資系企業勤務・海外赴任できるレベル

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この記事の監修者
編集部 賀川
監修者:賀川

英会話メディア担当の入社1年目。大学では外国語学部英語学科に所属。センター試験英語228点(250点満点)。オーストラリアでの1年間ワーホリ経験あり。英語学習者の視点から英会話に関する情報を発信中です!Instagram, Threadsでも英語に関する発信を行なっていますので、フォローお願いします!

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TOEICの点数配分と採点の特徴

TOEICの点数配分と採点の特徴

TOEICの試験には「TOEIC L&R」と「TOEIC S&W」など5種類あります。

ここでは多くの企業や大学で基準とされ、実績も多い「TOEIC L&R」の点数配分や採点の特徴について解説します。

TOEICの点数配分

「TOEIC L&R」の試験は、リスニングとリーディングの2つのパートに分かれています。

セクションパート出題内容問題数
リスニング
(100問/約45分)
Part1写真描写問題6問
Part2応答問題25問
Part3会話問題39問
Part4説明論文問題30問
リーディング
(100問/75分)
Part5短文穴埋め問題30問
Part6長文穴埋め問題16問
Part71つの文書29問
複数の文書25問
出典:TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC

配点はリスニング5点~495点、リーディング5点~495点で、2つのパートを合わせた最高得点は990点、最低点は10点となります。

TOEIC点数の採点の特徴

TOEIC点数の採点の特徴
  • 5点刻みで採点
  • 最高点990点・最低点10点
  • スコア方式

TOEIC点数は、600点、605点、610点のように5点刻みで採点されます。

最高得点は990点ですが、スコア方式で採点されるため、全問正解でなくても最高得点が取れる可能性があります。

受験者全体の英語力が高く、平均偏差値が上がれば、数問の不正解があったとしても990点満点が取れます。

また、0点は存在せず、1問も正解がなかったとしても最低点は10点です。

TOEIC点数ごとの英語レベルの目安

TOEIC点数ごとの英語レベルの目安

TOEICは、どれぐらいの点数が取れたかによって、今の英語レベルを測ることができます。

ここからは、100点ごとに区切ったTOEIC点数から予想される英語レベルの目安を解説していきます。

TOEIC400点未満:中学英語の基礎学習が必要なレベル

TOEIC400点未満は、中学英語の基礎が身に付いていないレベルといえます。

リスニングは、簡単な単語や短文の聞き取りはできますが、聞き慣れない単語や長文の聞き取りは難しいでしょう。

またリーディングでも、分からない単語が多いため、文章の内容が理解できない傾向があります。

資格としての評価は低く、履歴書に書くと逆効果になってしまうので注意しましょう。

TOEIC400点~495点:中学英語が身に付いているレベル

TOEIC400点~495点は、中学英語はほぼ理解しているレベルです。

リスニング、リーディングともに、基本的な問題は自信をもって答えられるぐらいの知識を持っています。

ただし、高校英語は理解していない部分が多いため、長い文章の聞き取りや読解はまだまだ難しいレベルといえます。

英会話は、決まった言い回しや短文で受け答えができる程度なので、就職や転職のアピール材料にはならないでしょう。

TOEIC500点~595点:高校英語が身に付いているレベル

TOEIC500点~595点は、高校英語を十分に理解しているレベルです。

TOEICの初級向けの問題なら、勘に頼らず根拠をもって答えを導き出せるスキルを持っています。

また、知っている単語が増えるため、長文読解の問題でも内容をなんとなく理解することができるレベルです。

ただし、高校英語レベルでは中級以上の問題を完ぺきにこなすことは難しく、聞き取り間違いや文法の勘違い、読むスピーが遅いなどで、思ったように点数が取れない状況でしょう。

また、英会話では自己紹介や趣味など使い慣れた言い回しはスムーズにできますが、自分の意見を語るなどの意思表示をするには語彙力や文法の理解が足りていないレベルです。

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資格としての評価はそれほど高くありませんが、企業によってはTOEIC500点を評価基準にしているところもあり、採用選考で有利になる場合があります。

TOEIC600点~695点:就職・転職で有利になるレベル

TOEIC600点~695点は、履歴書に記載すれば就職・転職で有利になるレベルです。

TOEIC600点以上は多くの企業が評価基準にしているレベルなので、就活生や転職を考えるビジネスマンはまず600点以上を目指します。

英会話は、日常会話の聞き取りができるようになり、質問ではYES・NOだけでなく自分の意見を文章で返すことができるようになります。

また、ビジネス英会話の基礎も習得できているので、英語を使う仕事に少しずつ役立てていけるでしょう。

ただし、長文の聞き取りにはまだまだ対応できず、受け答えに詰まってしまう傾向があります。

外資系など高い英語力が求められる企業への就職を望む場合は、さらに高得点が必要です。

TOEIC700点~795点:国際部門の業務をこなせるレベル

TOEIC700点~795点は、国際部門の業務を担当できるぐらいの英語レベルです。

聞き取った英語を日本語に訳すことなく理解できる英語力を持っています。

自分の業務に関することならスムーズに受け答えができ、英語でメールのやり取りも問題なくこなせます。

ただし、専門用語を使うビジネスシーンやネイティブ同士が会話する場面では会話についていけない可能性があります。

TOEIC800点~990点:外資系企業勤務・海外赴任できるレベル

TOEIC800点~990点は、高い英語力が求められる外資系企業でも勤務できるレベルといえます。

またTOEIC800点以上は、海外赴任を任される評価基準の1つでもあります。

高い英語力でネイティブとのディスカッションも難なくこなすことができ、業務に関する専門書を読んで理解することも可能です。

あらゆるビジネスシーンで英語力を発揮し、活躍の場を広げることができるでしょう。

高得点を取るための対策とポイント

高得点を取るための対策とポイント

ここからは、高得点を取るための対策や学習のポイントを解説します。

目標とする点数によって必要な対策は違うため、自分のレベルに合った学習を継続し、段階的にレベルアップを図るのがおすすめです。

TOEIC400点未満~595点を取るために必要な対策

TOEIC400点未満~595点を取るために必要な対策

TOEIC400点未満~595点を取るために必要な対策
  • 100点アップを目指して学習計画を立てる
  • 中学レベルの英文法を学ぶ
  • TOEIC頻出単語を覚える

TOEIC400点未満の方は、まずは中学英語のやり直しから始めましょう。

中学英語の教材を使って、5文型の形や品詞の働きなど、英文を作る基礎を学ぶことが大切です。

また、同じぐらい大切なのは英単語を覚える学習。

語彙力(英単語力)は英語力に直結する重要なスキルであり、語彙力が低いと、リスニングの問題もリーディングの問題も解くことはできません。

TOEICで頻繁に出題される単語の発音や意味を繰り返し学習し、語彙力を高めておきましょう。

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TOEIC点数を100点アップするのに必要な学習時間は、200時間以上といわれています。

目標とする点数が700点・800点の高得点であっても、まずは100点アップを目指して計画的に学習を進めることが重要です。

TOEIC600点~695点を取るために必要な対策

TOEIC600点~695点を取るために必要な対策

TOEIC600点~695点を取るために必要な対策
  • リスニング力・リーディング力を鍛える
  • レベルに合った単語や文法の繰り返し学習
  • 公式問題集で本試験に慣れる

TOEIC600点~695点を取るためには、基礎学習のほか、リスニング力・リーディング力を鍛える学習が必要です。

リスニング力を鍛えるには、ディクテーションやシャドウイングを取り入れた学習が効果的。

リスニング力を鍛えるために効果的な学習
  • ディクテーション:英語の音源を聞きながら書き取りをする学習方法
  • シャドウイング:英語の音声の後に続けて発声する学習方法

また、英文法の教材や長文読解の問題を繰り返し解くことで、リーディング力のアップが期待できます。

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あと少しで600点を超えるという方は、公式問題集で本番の試験に慣れておくことも大切です。

得意分野・苦手分野の時間配分を意識しながら、多くの問題を解いておきましょう。

TOEIC700点~795点を取るために必要な対策

TOEIC700点~795点を取るために必要な対策

TOEIC700点~795点を取るために必要な対策
  • 隙間時間を使った単語学習
  • 公式問題集を繰り返し解く
  • TOEICの時間配分に慣れる

公式問題集を繰り返して解き、聞き取れなかった単語や意味が分からなかった単語、文法があやふやなところなどがあれば、徹底的に復習しておきましょう。

また、時間をかけるべき問題を見極められるように、問題の時間配分に慣れておくことも重要ポイントです。

TOEIC800点~895点を取るために必要な対策

TOEIC800点~895点を取るために必要な対策

TOEIC800点~895点を取るために必要な対策
  • 苦手分野を重点的に学習する
  • TOEIC頻出の単語・文法を完全にマスターしておく
  • 解答のスピードを上げるトレーニング

公式問題集の間違った箇所を重点的に学習するなど、苦手分野を克服することで目標とする点数に近づくことができるでしょう。

またTOEIC800点以上を狙うためには、速読や長文読解の繰り返しなど、問題を解くスピードを上げるトレーニングも必要です。

TOEIC900点~995点を取るために必要な対策

TOEIC900点~995点を取るために必要な対策

TOEIC900点~995点を取るために必要な対策
  • 多読・速読の練習
  • ミスを失くす練習
  • 毎日の継続学習

多くの英文に触れる多読や早く読むトレーニングの速読などで、解答のスピードを上げる練習が効果的です。

またケアレスミスを失くすために、公式問題集や参考書など多くの問題にチャレンジしておきましょう。

TOEICの点数や学習方法についてよくある質問

よくある質問

TOEICの点数や学習方法についてよくある質問と答えをまとめました。

TOEICは何点取れば優秀ですか?

履歴書に書ける最低ラインは600点台です。

英語を業務で使う場合は、700点以上が求められるでしょう。

点数と一般的な英語力の目安は次のとおりです。

  • 900点以上:ネイティブに近い流暢さ
  • 800点台:英語を自在に業務で活用できる
  • 700点台:ビジネス上の意思疎通が可能
  • 600点台:かんたんなビジネス英語が理解可能
  • 500点台:高校英語程度
  • 400点台:中学英語程度

700点以上をとれていれば優秀といえるレベルです。

TOEICは何点が普通ですか?平均点はどのくらいですか?

2023年4月~2024年3月における公開テストの平均点は、612点(※)です。

約50%の人が495点~745点未満のスコアを獲得しており(※)、この範囲内であれば一般的なレベルといえるでしょう。

ただ、実際には試験回ごとに難易度が異なり、平均点はばらつきます。

自身のレベルを確認したい場合は、当該試験の「標準偏差」と「平均点」を確認しましょう。

以下の計算式を使って「偏差値」を求めることで、ご自身のレベルを確認できます。

偏差値=50+(あなたのスコア-平均点)/標準偏差×10

・偏差値 70以上:トップレベル、60~69:優秀、50~60:やや優秀、40~49:やや低い、30~39:低い

※参考:TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2024 P.4

TOEIC700点だと英検何級くらいに相当しますか?

TOEIC700点は、準1級の下位または2級の上位に相当します。

外国語の運用能力における国際的な基準として「CEFR(セファール)」があります。

これに相当するTOEICのスコアと英検の級位の範囲を比較したものが次の表です。

CEFAレベルTOEICスコア1級準1級2級準2級
準2級プラス
3級
C1945点以上
B2785~945点
B1550~785点
A2225~550点
A1120点~225点
(参考)
英検CSEスコアとは
公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧|IIBC

ただし、TOEICはリスニングとリーディング中心なのに対し、英検はそれらに加えてライティングとスピーキングの能力も測定されるという違いがあります。

TOEICの点数は大学生でどのくらいですか?

2023年4月~2024年1月に行われた公開試験において、大学生のTOEIC平均点は596点です。

企業や大学が主催するIPテストでは、大学生の平均点は472点でした。

  • 公開テスト全体:613点(リスニング335点/リーディング278点)
  • うち大学生:596点(リスニング325点/リーディング271点)
  • IPテスト全体:492点(リスニング275点/リーディング217点)
  • うち大学生:472点(リスニング264点/リーディング208点)
  • 出典:TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2024 P.4-8

どちらのテストにおいても、全体的な平均点よりも20点ほどスコアが低い状態です。

TOEICは何点からすごいと言えますか?

上位15%に入るスコアは一般的に優秀と評価されます。

これをTOEICの具体的な数値に置き換えると、スコア795点以上(※)が目安となるでしょう。

このスコアは国際的な英語力指標であるCEFRのB2レベル(TOIEC785点以上)に相当し、英語で業務を遂行できる実用的なレベルとされています。

なお、業務で英語を使用しない職種であれば、これより低いスコアでも十分に評価されます。

以下は、TOEICスコアと評価の目安です。

  • 600点以上:履歴書に書けるレベル。大学生の平均点(596点)を上回っている。
  • 700点以上:ビジネス英語の基礎力あり。受験者全体の上位33%(※)に該当

(※)参考:TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2024 P.4

TOEICの点数はいつわかりますか?

公開試験とIP試験(大学や企業が主催する試験)とで異なります。

TOEICが主催する公開試験の場合、試験結果が通知されるのは17日後です。

案内メールに従い、TOEIC申し込みサイトにログインして確認することができます。

また、試験から19日後をめどに、「あなたの正答率」・「今後に向けて」・「属性別平均スコア」などの詳細なデータを確認できるようになります。

デジタル認定証の発行は試験から19日後、紙の認定証は希望された方にのみ30日以内に発行されます。

IP試験の場合、テスト結果が通知されれるのは30日以内です。

紙の公式認定証とデジタル公式認定証の両方が送付されますが、属性別平均スコアなどの詳細データは提供されません。

TOEIC点数のレベル目安・評価基準・対策方法まとめ

まとめ

TOEIC点数のレベル目安・評価基準・対策方法まとめ
  • TOEIC点数によって英語レベルが測れる
  • 資格として評価されるのは600点以上
  • 目標とする点数に合わせた対策がある

TOEIC点数ごとのレベルの目安を調べてみると、600点以上なら資格として評価されることが分かりました。

そのため600点未満は、履歴書に記載すると場合によっては逆効果になってしまう場合もあるので注意が必要です。

思ったように点数が取れなかった場合でも、悲観せずに学習を継続しましょう。

ただし、目標とする点数によって必要な対策は異なります。

自分の英語レベルを知って、目標とするレベルに合った学習を続けることが得点アップの近道になります。

この記事を書いた人
kaori
主婦業の傍ら、WEBライターとして活動しています。 娘2人はもう社会人。今までに習い事や学習教材の購入で失敗した経験がたくさんあります。やはり「好きこそ物の上手なれ」興味関心がないと勉強を続けるのは難しい…。そんな経験を活かして、皆様に有益な情報を分かりやすくお伝えします!