オンライン英会話はTOEICスコアが何点くらいになったら始められるんだろう…。
オンライン英会話に興味があるけれど、自分の英語力では難しすぎるのでは？と悩んでいる人も多いのではないでしょうか？
今回はオンライン英会話とTOEICスコアの関係性や、目的別のオンライン英会話を始めるべきTOEICスコアなどをご紹介します。
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プランニング技能士）
英会話力とTOEICスコアの関係性
オンライン英会話は「TOEICのスコアが何点からでも始めることができる」と言えます。
なぜなら英会話力とTOEICスコアは厳密に相関関係があるわけではないからです。
それの裏付けとして「versant※」公式資料をご紹介します。
versant公式HP/日経・アルク「第3回英語スピーキング・チャレンジ」成績発表 スコア分析レポートより引用
上記画像は横軸にTOEICスコアを、縦軸にversantスコアをとったものになります。
この資料から読み取れることは以下の2つです。
- スピーキング力とTOEICスコアには一定の相関関係がある
- 同程度のTOEICスコアでもスピーキング力には相当の差がある
赤い丸で囲まれたところはTOEIC900点ホルダーのversantスコアです。
一般的に「英語上級者」とみなされる900点保持者であってもversantスコアが日本人の平均である約38点未満の人もいます。
つまり必ずしもTOEICスコアが高いからといって英会話力が高いわけではないことが読み取れます。
また900点以上の上級者だけではなくそれ以外のレベルでも、同じTOEICスコアでもversantスコアには差があることから、TOEICスコアと英会話力には厳密な相関関係はないと言えます。
つまりTOEICスコアはオンライン英会話を始めるかどうか決定するための決定的な基準とはなり得ず、あくまで参考程度のものでしかないことがわかりますね。
versantはロンドンに本社を置く教育関連サービス会社「Pearson」が開発した英語リスニング＆スピーキングテストです。
実践的な英語コミュニケーション力を短時間かつリアルタイムに測定することができるように設計されており、英会話力の証明として高い評価を得ています。
オンライン英会話はTOEIC何点から始める？大切なのは「目的」
大切なのはオンライン英会話を習う「目的」であり、目的によって受講を始めるべき目安となるTOEICスコアは違ってきます。
- 一般的な「英会話」目的・・・600点以上
- 「学習進捗管理」目的・・・300点以上
- 「TOEICスコアアップ」目的・・・800点以上
それぞれについて詳しくご説明します。
一般的な「英会話」目的なら600点以上がおすすめ
なぜならTOEICスコア600点は高校卒業レベルの英語力と同等であり、基本的な英単語や文法構造なら理解できているからです。
基本的な英単語・文法力があれば（シンプルで一般的な内容であれば）
- 相手の言っていることを聞き取れた単語から推測できる
- 自分の言いたいことを文章を組み立て伝えることができる
ようになります。
つまりなんとか英語でコミュニケーションがとれるようになるのです。
一定の英語力なしでオンライン英会話をしても「英会話」にならず、独学でも学習可能な単語や文法学習をレッスンでやることになってしまうからです。
「学習進捗管理」目的なら300点台から始めよう
英語学習の仕方がわからない…。
自分一人で英語学習を進めていく自信がない…。
オンライン英会話はかなりしっかりとしたカリキュラムを持っているスクールもあり、また週2回・3回と定期的にレッスンを受けることで三日坊主を防ぎやすいからです。
英語学習の進捗確認を目的にオンライン英会話を検討するのであれば、TOEIC300点代からオンライン英会話を始めましょう。
TOEIC300点レベルは、おおよそ中学校卒業レベルの英語力に換算されます。
なぜこのレベル以下での受講をおすすめしないのかというと、これ以下のコースは基本キッズ向けに構成されたプログラムがほとんどで、大人としては逆に取り組みづらいものが多いからです。
またこのレベルは率直に申し上げて「英語でコミュニケーションがとれる」レベルではありません。
「TOEICスコアアップ」目的なら800点からでも十分
なぜならTOEICのスコアアップだけにフォーカスするなら、TOEICに必須となる単語・熟語を集中的に覚えたり、頻出の文法構造を学習して点数をとるコツを習得したりする方が効率が良いからです。
ただし800点を超えたあたりからは、オンライン英会話を取り入れた方が効率よくTOEICスコアを伸ばしていけます。
アウトプット学習を行うことでインプットしたことが定着しやすくなり、難しい単語なども記憶に残りやすくなるからです。
またアウトプット学習を通じ発音できる音を増やすことで「聞き取れる英語の音」も増え、リスニング力向上にもつながります。
使える英語を目指すならTOEIC×オンライン英会話
ここまで、英会話の目的別に受講を始めるべき目安となるTOEICスコアなどをご紹介してきました。
「TOEIC×オンライン英会話」がおすすめの理由やオンライン英会話の選び方などを見ていきましょう。
「TOEIC×オンライン英会話」がおすすめの理由
TOEICは就職の際などに使えるだけではなく、英語力の把握やマイルストーンとしても最適です。
なぜならTOEICは問題自体の質も高く、また採点も受験者の正答率をもとに統計的な処理がなされており、少なくともリスニングおよびリーディング能力をかなり正確に把握できるようになっているからです。
一方のオンライン英会話ですが、安くたくさんの英語に触れられるとあり圧倒的なアウトプット学習量確保に◎です。
インプットが弱いと言われるオンライン英会話ですがTOEIC学習と並行することでインプットとアウトプットをバランスよく学べ、「使える英語」が身についていきます。
レベル別オンライン英会話の選び方
TOEIC学習と並行することで相乗効果を発揮するオンライン英会話ですが、様々なスクールがありどれを選んでよいのか悩んでしまうもの。
レベル別のオンライン英会話の選び方をご紹介します。
【TOEIC300～600】
このレベルの英語学習者は、まだまだ英語で英語を理解したり英語でコミュニケーションをとったりするのが難しいです。
日本人英語講師が所属するオンライン英会話スクールを選ぶ、もしくは教材・カリキュラムがしっかりしており講師からの補助が最小限ですむスクールを選びましょう。
また単語や文法の基本的学習を並行して進めるのも大切です。
【TOEIC600～800】
ある程度英語が聞こえる、自分の言いたいことが言えるようになってきたレベルです。
このレベルは学習目的に応じてスクールを選びましょう。
- とにかくたくさん英語を話したい・・・フィリピン講師系の格安オンラインスクール
- TOEICなど特定の試験に特化したい・・・試験コースのあるオンライン英会話スクール
※日本人講師をおすすめ - 発音やリズムなど綺麗な英語にこだわる・・・ネイティブ講師のオンライン英会話スクール
【TOEIC800～】
英語で英語の説明を受けても、ほぼ問題なく理解できるレベルです。
スピーキング力には差があるものの英語の基本はしっかりできているので、ネイティブ講師が所属するスクールでレッスンを重ねることで流暢さや綺麗な発音が身に付くでしょう。
TOEIC S&Wも有効活用しよう
TOEICと言えば、特に指定がないかぎりTOEIC Listening & Readingを指します。
企業などで就職要件として書かれているTOEICスコアも、ほぼこのTOEIC L&Rです。
特にライティング力は文章を組み立てるのに必須でありスピーキング力の基礎であるにも関わらず、なかなか取り組むきっかけがない分野です。
TOEIC Speaking & Writingを受験することで、ライティングを含めた英語4技能をバランスよく学習する機会を作っていきましょう。
【まとめ】オンライン英会話はTOEICの点数に関わらず始められる！
オンライン英会話はTOEICのスコアにかかわらず、いつでも始めることができます。
TOEICスコアと英会話力には厳密な相関関係はなく、また「英会話を学ぶ目的」によって目安となるTOEICスコアは違うからです。
今回ご紹介した目的別の受講を始めるべき目安となるTOEICスコアなどを参考に、TOEIC×オンライン英会話を上手に利用していきましょう。
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