Galaxy Z Flip6を実機レビュー｜スペック比較とメリット・デメリット

Galaxy Z Flip6の実機を用いて、使用感、価格、スペック、メリット・デメリットを詳しくレビューします。

結論から言うと、Galaxy Z Flip6は次のような人におすすめです。

Galaxy Z Flip6は縦折りタイプの折りたたみスマホです。

折りたたんだ状態は通常のスマホの半分くらいになるため、とてもコンパクトです。

CPUなどのスペックも高く、デザイン性やカラーリングにもこだわりのある個性的な1台です。

一方で、次のような人にはGalaxy Z Flip6はあまりおすすめできません。

Galaxy Z Flip6はサムスンが2024年7月31日に発売した、縦折りタイプの折りたたみスマホです。

画面が半分に折れるなどの個性がある一方で、通常タイプのスマホが欲しい人には向いていません。

本体価格も15万円以上するので、安いスマホが欲しい人にも向いていないでしょう。

どういった使い方をするかで、Galaxy Z Flip6の評価は大きく分かれます。

端末デザインはすっきりしていておしゃれで、スペックも高く使いやすいことは間違いありません。

コンパクトサイズの折りたたみスマホを求めているなら、「Galaxy Z Flip6」、イチオシの1台です。

Galaxy Z Flip6の購入を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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Galaxy Z Flip6の発売日・価格

画像引用元：Galaxy Z Flip6 SC-54E

まずは、Galaxy Z Flip6の発売日と価格をみていきましょう。

Galaxy Z Flip6は、キャリアではドコモやauで取り扱っており、SIMフリー版はサムスン公式サイトから購入できます。

シルバーシャドウ、イエロー、ブルー、ミント、グアフテッドブラック、ホワイトの6色展開で、販売元によって取り扱っているカラーが異なります。

グアフテッドブラックとホワイトはサムスン公式サイトの限定カラーです。

項目	価格	割引適用時※1	詳細
au	256GB：169,800円 512GB：184,800円※2	256GB：72,800円 512GB：87,800円※2	公式サイトを見る
ドコモ	256GB：175,560円	256GB：78,760円	公式サイトを見る
サムスン公式	256GB：159,700円 512GB：177,700円	-	公式サイトを見る

キャンペーンを利用して7万円台は決して安くありませんが、スペックはかなり高いので妥当な価格でしょう。

ドコモは256GBのみ取り扱っており、512GBの販売はありません。

Galaxy Z Flip6を使ってわかったメリット4つ

まず、実際にGalaxy Z Flip6を使って感じたメリットを見ていきましょう。

洗練されたデザイン

Galaxy Z Flip6の特徴は縦に折れるタイプのスマホということです。

折りたたんだ状態でも開いた状態でもスッキリしたデザインで、とてもかっこいい仕上がりです。

シルバーシャドウ、イエロー、ブルー、ミント、グアフテッドブラック、ホワイトの6色展開で、バリエーションも豊富です。

軽くてコンパクト

Galaxy Z Flip6は折りたたむことでコンパクトになります。

折りたたんだ状態でも約3.4インチのカバーディスプレイが使用でき、チャットアシストを使えば簡単にメッセージの送信などができます。

Galaxy Z Flip6の新しいフローティングデザインは、スリムで洗練されつつも、今までで最もコンパクトな折りたたみスマートフォンになっています。

スペックが高い

Galaxy Z Flip6はSnapdragon® 8 Gen 3 for Galaxyを搭載しています。

Snapdragon® 8 Gen 3 for Galaxyはハイスペックモデルに搭載されるCPUで、2024年11月現在でも性能が最高峰レベルのCPUの1つです。

個性的なフォルムだけでなく、しっかりとした性能で重たいゲームもサクサクとプレイできます。

Galaxy Z Flip初のベイパーチャンバー搭載！熱を抑えながらスムーズに稼働できるように進化しています。

動画視聴が快適

折りたたみスマホは総じて動画視聴をするのに向いています。

Galaxy Z Flip6を90度に折りたたむことで、スマホスタンドを使用したような状態になります。

移動中の新幹線のテーブルなど置いて動画を視聴する際に、スタンド不要で動画を楽しめます。

動画だけでなく写真を撮る際にも、スタンドを使用したような使い方がスマホ単体でできるのはメリットです。

Galaxy Z Flip6を使ってわかったデメリット2つ

次に、Galaxy Z Flip6を実際に使って感じたデメリットは以下になります。

折り目がやや気になる

折りたたみスマホの宿命ではありますが、メインディスプレイ側の折り目の部分がやや気になります。

折り目は少しだけ凹んでおり、ディスプレイを点灯した状態でも認識できます。

操作中も折り目の感触はあるため、気になるという人は実機を触ってから購入すると良いでしょう。

イヤホンジャック・microSDカード非対応

Galaxy Z Flip6はイヤホンジャックがなく、microSDカード非対応です。

イヤホンジャックやmicroSDカードはハイエンドモデルからなくなる傾向にあるので、Galaxy Z Flip6もそのトレンドに載っています。

内蔵ストレージ容量は256GBと512GBが選べるため、動画を大量に保存したいなどの場合は512GBを選びましょう。

Galaxy Z Flip6の外観をレビュー

今回入手したGalaxy Z Flip6のカラーはイエローです。

イエローの中でも柔らかい色使いで、ケバケバしさはなくとてもナチュラルな雰囲気です。

デザインもスッキリシンプルで洗練されており、アクセサリーとして持ち運びたくなる魅力があります。

縦折りタイプのスマホ、個人的には大好きです。

電源アダプタ、USB Type-Cケーブルはなし

Galaxy Z Flip6の同梱物は、本体、データケーブル、SIM取り出し用ピンが同梱されています。

電源アダプタやUSB Type-Cケーブルは別売りになりますので、充電器は事前に用意しておきましょう。

Galaxy Z Flip6のディスプレイ面

Galaxy Z Flip6のメインディスプレイは、開いた状態で約6.7インチと大型スマホでと同程度のサイズです。

上部中央にパンチホール(インカメラ搭載)がありますが、操作する際に邪魔になったり気になるということはありません。

ベゼルはそこそこありますが、十分薄い部類に入ります。

閉じた状態では約3.4インチ、サイズは85.1 x 71.9 x 14.9mmと、かなりコンパクトです。

右下にカメラが2つ並び、ディスプレイ右下の部分はやや削れた感じになります。

Galaxy Z Flip6の背面

Galaxy Z Flip6の背面下部はボタンなどはなく、マットな素材でサラサラした手触りです。

指紋の付着が気にならないのはメリットです。

改良したアーマーアルミニウムフレームを採用しているので、しっかり端末を保護してくれます。

Galaxy Z Flip6の側面

Galaxy Z Flip6の左側面にはSIMスロットがあります。

SIMピンで引き出すタイプですので、付属しているピンを使用します。

右側面には上部に音量キー、中央上あたりに電源キー(指紋認証対応)が配置されています。

Galaxy Z Flip6の上部と下部

Galaxy Z Flip6の上部には送話口／マイクのみ、下部には送話口／マイク、排気口、USB Type-C接続端子、スピーカーなどがあります。

イヤホンジャックは非搭載で、microSDカードなどの外部ストレージにも非対応です。

ヒンジ部分はスリムで耐久性の高いデザインを採用しています。

より強い衝撃に耐えられるように強化されています。

Galaxy Z Flip6のサイズ感をレビュー

Galaxy Z Flip6は端末を開いた状態では約6.7インチのやや大型のスマホで、サイズは165.1 x 71.9 x 6.9mmになります。

厚みが6.9mmなのは、このサイズのスマホとしてはとても薄くなっています。

閉じた状態では約3.4インチで、85.1 x 71.9 x 14.9mmと約半分の大きさに。

重さは約187gと軽くなっています。

Galaxy Z Flip6のサイズ

Galaxy Z Flip6の持ちやすさは？

Galaxy Z Flip6は薄さからか、数字以上に軽く感じます。

左手で持つと、人差し指が自然と電源キーのあたりにきますので、指紋でのロック解除もスムーズです。

音量キーはやや上部にありますが、操作しにくいということはありません。

Galaxy Z Flip6は指紋認証以外に、顔認証にも対応しています。

折りたたむととても小さいので、ポケットなどにも楽々収納できます。

折ったときのコンパクトさは、Galaxy Z Flip6だけの大きな魅力です。

Galaxy Z Flip6のカメラをレビュー

Galaxy Z Flip6のカメラは広角と超広角のデュアル構成です。

広角カメラは約5,000万画素、光学2倍ズームにまで対応しています。

広角カメラの画素数アップは大きな進化になります。

Galaxy Z Flip6のカメラで実際に撮影

Galaxy Z Flip6を使ってそれぞれのレンズで撮影しました。

超広角で撮影

ズームで撮影（2倍）

ズームで撮影（10倍）

ポートレートで撮影

広角レンズの画総数が上がったことにより、今までのモデルよりも精細な写真が撮影できます。

仕上がりはナチュラルで、わざとらしい色付けなどはなく好印象。

10倍ズームでも割と劣化の少ない写真が撮影できした。

ポートレートに関しては、カメラを被写体に向けるとすぐに反応してくれるので操作性は抜群です。

色々撮影

この日はあいにくの雨でしたが、特別な設定などすることなく、簡単に美しい仕上がりになります。

折りたたんだ状態で撮影可能

Galaxy Z Flip6は折りたたんだ状態でもすぐにセルフィーが撮影できます。

手のひらをかざすだけでシャッターを切る機能も引き続き便利です。

また、90度に折った状態なら、スマホスタンド不要で撮影することができるので、タイマーと組み合わせれば集合写真の撮影に便利そうです。

Galaxy Z Flip6のスペックをレビュー

画像引用元：Galaxy Z Flip6 | スマートフォン（Android スマホ） | au

Galaxy Z Flip6のスペック

Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy搭載

Galaxy Z Flip6はSnapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxyを搭載しています。

Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxyは、最新のハイスペックモデルに搭載されるチップセットで、Galaxy S24シリーズなどのフラグシップに採用されています。

2024年最強のSnapdragonになりますので、重たいゲームでもサクサクプレイできます。

Galaxy Z Flip6のベンチマークを測定

ベンチマークアプリでGalaxy Z Flip6を測定しました。

Galaxy Z Flip6は2024年11月現在でトップクラスの数値を叩き出しました。

前モデルのGalaxy Z Flip5がシングル2020、マルチ5210でしたらから、Galaxy Z Flip6の性能が大きく進化したことがわかります。

また、メモリも8GBから12GBへ進化しています。

折りたたみスマホという特殊な形状であるながら、Androidスマホの最高峰の性能を誇ります。

ストレージは約12%使用済み

レビューしているGalaxy Z Flip6の内蔵ストレージは256GBです。

Android OSやプリインストールのアプリで約32GB使用しており、ユーザーが使えるのは残り約224GBとなります。

200GB以上あれば動画を大量に保存するなどの使い方以外で、困るケースは少ないでしょう。

外部メモリであるmicro SDなどは使用できない点は注意しましょう。

Galaxy Z Flip6のディスプレイをレビュー

メインディスプレイには、2640 x 1080 (FHD+)の6.7インチDynamic AMOLED 2Xを採用し、リフレッシュレートは最大120Hzです。

Galaxy Z Flip6のディスプレイ

本体の外側のカバーディスプレイは、3.4インチで720 x 748のSuper AMOLEDです。

晴れた日でも見やすいディスプレイ

Galaxy Z Flip6のディスプレイは、晴れた日の屋外でも明るくて見やすいディスプレイです。

ピーク輝度は2600nitsとかなり明るくなっています。

ディスプレイの綺麗さに関しては、特に文句のつけようがありません。

折りたたんだ状態での動画視聴が快適

折りたたむことで、スマホスタンドなしに自立します。

上下で分割することができるので、上でWEBブラウザ、下でYouTubeなどの動画視聴ができます。

上にWEBブラウザだけを表示させると、下はタッチパッドになるのも面白い仕様です。

継ぎ目がやや気になる

Galaxy Z Flip6のディスプレイで気になるのが折り目部分の継ぎ目です。

上の写真のように継ぎ目は完全に消えるわけではありません。

輝度を高くしているとかなり目立たなくなりますが、気になる人もいるかもしれません。

神経質な方は、実際に端末をチェックしてから購入するのがおすすめです。

約3.4インチのカバーディスプレイ

閉じた状態でも約3.4インチのカバーディスプレイでさまざまな操作ができます。

ウィジェットや時計、天気壁紙を設定したり、SNSやd払いアプリなども操作可能です。

電源ボタンを2回押せばカバー画面にd払いの決済バーコードをすぐに表示できます。

画面を閉じた状態でスマホ決済が利用できるのは大きなメリットです。

Galaxy Z Flip6のバッテリー性能をレビュー

Galaxy Z Flip6のバッテリー

Galaxy Z Flip6のバッテリー容量は4000mAhと、ハイスペックモデルとしてはそこまで大きくありません。

動画再生は最長23時間、音楽再生は最長68時間とのこと。

YouTubeでバッテリー性能検証

バッテリー性能は実際に使用してみないと分からない部分です。

以下の条件でバッテリー消費量をチェックしました。

YouTube2時間視聴後のバッテリーは90%だったので、消費量は10%です。

同じ条件でテストした他モデルと比較すると以下の通りです。

他のスマホと比較すると、YouTube視聴でのバッテリー消費はかなり抑えられています。

Galaxy Z Flip6のバッテリー持ちはハイスペックモデルの中でもかなりよく、前モデルから大きく進化しています。

バッテリーサイズは大きく変わりませんが、CPUの性能による影響が大きそうです。

バッテリー持ちは使用条件で変わるので、今回の検証を参考に設定を調整してください。

Galaxy Z Flip5からは何が進化した？

最後に、Galaxy Z Flip6と前モデルのGalaxy Z Flip5を比較して、どこが進化しているかをチェックしましょう。

それぞれ具体的に見ていきます。

CPUがSnapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxyに進化

Galaxy Z Flip6はSnapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxyに進化しています。

Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxyはハイスペックモデルに搭載される、高性能CPUです。

また、Galaxy Z Flip初のベイパーチャンバー搭載し、熱を抑えながらスムーズに稼働できるようになりました。

RAM12GBにアップ

Galaxy Z Flip6はRAM12GBにアップし、より快適な操作が可能です。

Galaxy Z Flip5はRAM8GBだったので、大きな進化です。

RAMがアップしたことにより、折りたたみスマホでありながらAndroidスマホ最高峰のスペックに上り詰めました。

広角カメラが5,000万画素に

折りたたみスマホでの弱点でもあったカメラ性能が大きく向上しています。

Galaxy Z Flip6の広角カメラが5,000万画素で、光学ズームも2倍に。

Galaxy Z Flip5は1,200万画素でしたらから、より精細な写真が撮影できるようになりました。

バッテリー持ちが向上

あくまで動画視聴に関してですが、実際に2時間Youtubeを視聴した結果は、

Galaxy Z Flip6が10%消費、Galaxy Z Flip5が17%消費と大きくバッテリー持ちが良くなっています。

Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxyの影響が大きいと思いますが、バッテリー持ちの向上は嬉しいポイントです。

Galaxy Z Flip6はコンパクトかつ高性能な万能折りたたみスマホ

画像引用元：Galaxy Z Flip6 | スマートフォン（Android スマホ） | au

今回は、Galaxy Z Flip6の実機を用いて、使用感やメリット・デメリットをレビューしました。

Galaxy Z Flip6はドコモ、au、サムスン公式サイトから2024年7月31日に発売された、折りたたみ式のハイスペックモデルです。

コンパクトで高性能な縦に折れるタイプのスマホが欲しい人には、かなりおすすめの1台です。

Galaxy Z Flip6の発売日・価格・総評

• 2024年7月31日発売の折りたたみ式ハイスペックモデル
• auの割引やキャンペーン利用で72,800円〜購入可能
• 基本スペック、広角カメラの画総数、バッテリー持ちが大きく進化

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この記事を書いた人

kou

出版社に入社、編集者として15年勤務。現在はショーケース プラス モバイルの編集・記事作成を担当しています。初代GALAXY Sを購入しスマホが大好きに！ユーザー視点に立った記事作成を心がけています。時に脚本・演出家。