この記事では、ソフトバンクのMNP引き止めポイントとウロウロポイントのもらい方について解説します。
ここでそれぞれのポイントの獲得条件や実際に試した実体験をチェックして、ぜひお得な機種変更の参考にして下さい。
どのキャリアも、ユーザーの解約やソフトバンクからの乗り換え(MNP)を阻止したいと考えています。
そんな乗り換えユーザーを極力抑えるために、キャリアではMNP引きとめポイントと呼ばれる非公開の特典があります。
MNP引き止めポイント
- コールセンターでMNP予約番号発行時にもらえる可能性あり
- ポイント数は人により異なり最大30,000ポイント
- ガイドライン改正後はゲットした口コミがない
- 解約・MNPページをウロウロしているともらえる可能性あり
- 最大10,000ポイント
- ガイドライン改正後ももらえた口コミがある
この非公開のMNP引き止めポイント・ウロウロポイントが本当にもらえるか実験してみました。
結論からいうと、編集部では”どちらももらえませんでした“。
MNP引き止めポイントのもらい方
参考までに、今回MNP引き止めポイントをもらうために取った方法をお伝えします。
- ソフトバンク回線から*5533に発信
- オペレーターに「他社に乗り換え検討中(未確定)で、とりあえずMNP予約番号を発行してほしい」と伝える
※引き止め禁止ガイドライン抵触を避けるためMNPの意思は未確定の旨を強調 - オペレーターの質問に答え注意事項を聞く
- MNP引き止めポイントの提案はなく予約番号発行
MNP引き止めポイントのもらい方
参考に試した手順を見ていきましょう。
- 「解約・MNP」のページにアクセス
- ページ内をしばらくうろつく
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- 5G機種変更とiPhone新トクするサポートで機種代金が割引になる今がチャンス!
ソフトバンクのMNP引き止めポイントとは
まず、ソフトバンクのMNP引き止めポイントについて解説します。
MNP引き止めポイントの特徴は下記の通りです。
- 最大30,000ポイント
- MNP抑止のための非公開ポイントキャンペーン
- コールセンターでMNP予約番号を発行する時にもらえる可能性あり
もらえるポイントはユーザーによって異なりますが、もらえた人が発信しているSNS情報では10,000~30,000ポイント程度もらえるようです。
また、ネットの声を見てみると、ドコモやauのMNP引き止めポイントと比べて30,000ポイントもらえるケースが多いという話もあります。
もらったポイントは機種変更の時の機種代金に充てることができるので、スマホの機種代金が純粋に最大30,000円割引されると思ってください。
最大30,000ポイントもらえるMNP抑止のためのポイント特典
MNP引き止めポイントは、他社に乗り換えようとするユーザーを阻止するためにつくられたポイント特典です。
最大30,000ポイントもらうことができるため、運良くゲットできれば機種変更の負担がグッと軽くなります。
例えばiPhone 14 128GBが140,400円なので、30,000円分のポイントがもらえれば実質110,400円で購入できるということです。
さらに、新トクするサポートを利用するなら、ここからさらに半額近くまで安くなります。
2023年現在は気軽にMNPできるようになっていますが、機種代金の割引目当てに乗り換える前に、MNP引き止めポイントをゲットできるか試した方がいいでしょう。
ガイドライン改正でMNPの引き止めは禁止されている
2021年4月1日からの総務省のガイドライン改正で、「明確にMNPの意思表示したユーザーへの引き止め禁止」となりました。
本記事更新時にTwitterなど各種SNSで調査した限り、このガイドライン改正以降に「引き止めポイントがもらえた」という声が全く見つかりません。
逆に「以前もらえたのに今回はもらえなかった」という声ばかりになっています。
ソフトバンクの引き止めポイント失敗
30分くらい引き止めトークを聞いて、そろそろかと思いきや繰り出されず…
とにかくトクするサポートで残債免除しないと損です、の一点張りだった…
2年前に一度もらっているからダメなのか、それとも今は無いのか?
すっかりもらえる気でいたからツラいw— もずポイ活マイラー (@mozu_miler) March 6, 2023
2023年5月現在、MNP引き止めポイントは終了した可能性も考慮して、万が一もらえたらラッキー程度に考えた方がいいかもしれません。
参照:総務省「モバイル市場に係る課題(MNPに関する事項)について」
【実体験】引き止めポイントはゲットできたのか!?
それでは実体験をお話します。まずはどんなソフトバンクユーザーがMNP引き止めポイントをもらおうとしたか?からお伝えしましょう。
- ソフトバンク歴:約20年
- 利用プラン:メリハリ無制限
- 使用端末の来歴
J-SH53(懐かしの名機)→iPhone 4s→毎年最新iPhone→iPhone 14 Pro Max - 月額:約6,000円
今回は、著者の友人でボーダフォン時代からずっと浮気せずソフトバンクを利用し続けている、超古参ユーザーに協力してもらいました!
- 引き止めポイントはもらえず
超古参ユーザーでしたが、残念ながら引き止めポイントはもらえませんでした。
今回は約20年ソフトバンクを使い続けている人の回線で試したので、引き止めなくても乗り換えないと判断された可能性は否定できません。
しかし、Twitterでもガイドライン改正以降に「もらえた」という声を聞かないので、現在はMNP引き止めポイントを発行していない可能性もありそうです。
MNP引き止めポイントのもらい方
参考までに、今回MNP引き止めポイントをもらうために取った方法をお伝えします。
- ソフトバンク回線から*5533に発信
- オペレーターに「他社に乗り換え検討中(未確定)で、とりあえずMNP予約番号を発行してほしい」と伝える
※引き止め禁止ガイドライン抵触を避けるためMNPの意思は未確定の旨を強調 - オペレーターの質問に答え注意事項を聞く
- MNP引き止めポイントの提案はなく予約番号発行
以前は手順3の質問に回答した後に、「もしよろしければ…」と乗り換え引き止めトークが始まりました。
引き止めトークを聞いて乗り換えを中止すれば、「ポイントを付与しました」というSMSが届きます。
以下の画像は、2019年に編集部でMNP引き止めポイントがもらえるか試した時のものです。
このSMSが届いた後に、My SoftBankにログインするとバッチリ30,000ポイント還元されていました。
今回試した結果は、残念ながらMNP引き止めポイントはもらえませんでした。
しかし、提供自体が終了していないと仮定すると、MNP予約番号は電話で手続きして、引き止められるか試した方がいいでしょう。
MNP引き止めポイントをもらうためのコツ
MNP引き止めポイントをもらうためのコツは、「乗り換えを検討している」アピールです。
先にお伝えした通り、2021年4月以降は「明確な乗り換え意思」を示してしまうと引き止めされません。
「まだ乗り換えるか機種変更するか迷っている」という段階なら、ルール上は引き止めOKです。
また、乗り換え先は格安SIMよりも、ソフトバンクが競合として強く意識しているドコモまたはauを候補と伝えた方が良いでしょう。
MNP引き止めポイントは必ずしももらえない?
以前から、MNP引き止めポイントは電話1回ではもらえないことも多々ありました。
あくまで筆者の予想ですが、MNP引き止めポイントを付与するかどうかはオペレーターの判断に任せている部分があるのだと思われます。
つまり、「乗り換えを抑止できそうなら、試しに引き止めポイントを提案してみる」という程度のものである可能性があるということです。
実験でMNP引き止めポイントはゲットできませんでしたが、どうしてもポイントをもらいたい人は、何度か電話をかけてみた方がいいでしょう。
- 最大30,000ポイント
- MNP抑止のためにコールセンターでもらえるポイント
- MNP引き止め禁止で廃止された可能性がある
※非公開キャンペーンのため真偽不明 - コールセンターでMNP予約番号を発行する時に提案される
- 利用期間などでもらえるポイント数に差がある
- 1度の電話ではもらえない可能性もある
ソフトバンクのウロウロポイントとは
画像引用元:のりかえ(MNP/番号移行)・解約について | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
次に、ソフトバンクの通称「ウロウロポイント」「ウロポ」について解説します。
ウロウロポイントの特徴は下記の通りです。
- My SoftBankの解約ページにいるだけでもらえる可能性のあるポイント
- 最大10,000ポイント
- 通称「ウロウロポイント」
- 利用期間によってもらえる場合ともらえない場合がある
ウロウロポイントは、MNP引き止めポイントのように電話をしなくても、ただMy SoftBankの解約ページでウロウロしていればもらえる可能性のあるポイントです。
その分、最大10,000ポイントとMNP引き止めポイントに比べて少なめです。
ちなみに、ウロウロポイントはシステムが自動感知して付与するポイントなので、以前は「MNP引き止めポイントより条件が厳しくもらえない可能性が高い」といわれていました。
ただ、MNP引き止め禁止が始まった2021年4月以降も、ウロウロポイントは「もらえた」という人がいます。
ソフトバンクのウロポ出来た pic.twitter.com/Jjkt3nhjVC
— tnf921 (@tnf921) December 21, 2021
2023年に入ってから「もらえた」という口コミは見つけられませんでしたが、ガイドライン改正以降に獲得した人がいるため、現在も「もらえる可能性がある」と考えていいでしょう。
【実体験】ウロウロポイントはゲットなるか!?
MNP引き止めポイントに続き、先ほどの超古参ユーザーにウロウロポイントも獲得できるか試してもらいました。
結果からお伝えすると”もらえなかった”のですが、参考に試した手順を見ていきましょう。
- 「解約・MNP」のページにアクセス
- ページ内をしばらくうろつく
ウロウロポイントを獲得する際は、ソフトバンクの解約・MNPページをウロウロするだけです。
解約ページをウロウロして運よくポイント還元対象になると、1時間〜1時間30分くらい経ってからSMSでポイント獲得の案内が届きます。
以下は2019年時点で編集部で試して、実際にウロウロポイントをもらった手順となります。
- SMSのURLをタップ
- 「申し込む」をタップ
- 特典ページの「→こちら」をタップ
- 「選べる特典」から「10,000pt」を選ぶ
- 注意事項を確認して「申込」をタップ
-
STEP.SMSのURLをタップ
-
STEP.「申し込む」をタップ
-
STEP.特典ページの「→こちら」をタップ
-
STEP.「選べる特典」から「10,000pt」を選ぶ
-
STEP.注意事項を確認して「申込」をタップ
-
終了
上記の手順画像は2019年時点のものですが、申し込みページの内容は長らく変わっていなかったので、2023年現在もほぼ同じはずです。
今回の実験ではポイント獲得に至りませんでしたが、運良くウロウロポイントの対象になった場合は、必ずSMSのURLからポイント獲得手続きを行いましょう。
My SoftBankの解約ページにいるだけでもらえるポイント
ウロウロポイントは、My SoftBankの解約ページにいるだけでもらえる可能性があるポイントです。
実際にウロウロポイントをもらえたというネットの声では、10,000ポイントもらえたというものが多くなっています。
獲得したポイントは機種代金に充てられるので、機種変更がかなりお得になるでしょう。
解約ページをウロウロするだけでポイントがもらえる理由は、解約ページは「解約する気がなければチェックすることがないページだから」です。
「解約ページにいる=契約を解約しようとしているユーザー」と思われるため、ポイントを配布することで機種変更して欲しいということですね。
ウロウロポイントはもらえる可能性が低い?
これまで、「ウロウロポイントはMNP引き止めポイントよりもらいにくい」と言われていました。
というのも、ウロウロポイントは基本的にシステムが判断して付与しているポイントなので、MNP引き止めポイントより配布条件が厳しく設定されている可能性があるためです。
「長期利用者でないとほぼもらえない」と言われることもありますが、今回の実験で20年超えのユーザーでももらえないことがあるため、「完全ランダム」と考えていいかもしれません。
しかし、2021年4月からはガイドラインが更新され、引き止めが原則として禁止されています。
MNP引き止めポイントは最悪廃止された可能性もあるので、2023年現在はウロウロポイントの方がもらいやすいと考えて差し支えないでしょう。
現時点でソフトバンクの機種変更をお得にするなら、MNP引き止めポイントよりウロウロポイント獲得を目指す方が現実的かもしれません。
- 最大10,000ポイントもらえるといわれている
- My SoftBankの解約ページをウロウロしているともらえるポイント
- 獲得するとSMSで獲得手続きのURLが届く
- MNP引き止めポイントよりウロウロポイント狙いの方がいい
【補足】ソフトバンクで機種変更or乗り換えどちらがお得なのか
画像引用元:製品情報 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
最後に、ソフトバンクで機種変更と他社への乗り換えどちらがお得になるか検証します。
各キャリアはさまざまな乗り換えキャンペーンを開催していますが、規制があることから美味しいキャンペーンは以前より少ない傾向にあります。
- 乗り換え(MNP)のキャンペーンは上限22,000円割引が基本
- ソフトバンク光など契約状況によっては他社へ乗り換えてしまうと高くなる可能性も
乗り換え(MNP)のキャンペーンは上限22,000円割引が基本
2023年現在、各キャリアは総務省のガイドラインに則り、MNPでも原則として22,000円の割引が上限となっています。
乗り換えキャンペーンは各キャリアが開催していますが、最新モデルで22,000円を超える割引はそうそうありません。
- ドコモ:5G WELCOME割(最大22,000円割引)
- au:au Online Shopおトク割(最大22,000円割引)
- ソフトバンク:オンラインショップ割(最大21,984円割引)
以前のように、「機種代金が一括0円」などの極端な乗り換えキャンペーンはありません。
ウロウロポイントで10,000ポイント、MNP引き止めポイントがゲットできれば30,000ポイントの可能性があります。
そのため、機種代金の割引目当てに乗り換えるのは、あまり現実的ではないかもしれません。
ソフトバンク光など契約状況によっては他社へ乗り換えてしまうと高くなる可能性も
家族でソフトバンクを利用し、おうち割光セットや新みんな家族割を利用している場合、他社に乗り換えると高くなる可能性があります。
ソフトバンクの最新料金プランを例にすると、各種割引適用後の料金は以下の通りです。
プラン構成 | メリハリ無制限 | ミニフィットプラン+ |
---|---|---|
基本プラン(音声) | 1,078円 | |
データプラン | 6,160円 | 2,200円 (〜1GBの場合) |
おうち割 光セット | 1,100円割引 | |
新みんな家族割 | 1,210円割引 | - |
月額料金 | 4,928円 | 2,178円 |
詳細 | 公式サイトを見る |
仮に今まで3人家族でソフトバンクでメリハリ無制限を利用中で、1人が他社に乗り換える場合を考えてみましょう。
他キャリアも無制限プランはソフトバンクとほぼ同じ月額料金ですが、他社に乗り換える回線は光セット割や家族での割引がなくなり、2,000円ほど高くなってしまいます。
一方で、ソフトバンクに残る2回線は家族の人数が減ることで、新みんな家族割が1,210円割引→660円割引に減額されます。
以上のことから、今回の例では毎月3,000円以上高くなると考えられます。
MNP引き止めポイントとウロウロポイントをもらえるか試してみよう!
今回は、ソフトバンクのMNP引き止めポイント・ウロウロポイントについて解説しました。
- MNP引き止めポイント
→コールセンターでMNP予約番号発行時にもらえる可能性あり
→ポイント数は人により異なり最大30,000ポイント
→ガイドライン改正後はゲットした口コミがない - ウロウロポイント
→解約・MNPページをウロウロしているともらえる可能性あり
→最大10,000ポイント
→ガイドライン改正後ももらえた口コミがある
MNP引き止めポイントは電話でMNP予約番号を取得する際に最大30,000ポイントもらえる特典です。
最大ポイントが高額ですが、総務省のガイドライン改正以降に「もらえた」という人がいないことから、最悪廃止されている可能性があります。
一方で、ウロウロポイントは、ソフトバンクの解約・MNPページをウロウロするだけで最大10,000ポイントもらえる特典です。
ただし、システムが自動的に対象者を決めるため、ウロウロしてももらえない可能性があります。
今回実験した限り、超古参ユーザーももらえなかったため、完全ランダムに配布しているかもしれません。
とはいえ、どちらのポイントも「もらえるか試す」のは非常に簡単です。
これからソフトバンクで機種変更を考えている人は、今回紹介した手順を参考に、ウロウロポイントやMNP引き止めポイントがもらえるかチャレンジしてみてください。
運よくポイントがもらえたら、ソフトバンクの機種変更がお得になりますよ!