これからCADオペレーターを目指そうとしている方にとって、気になるのは「CADオペレーターの年収」ではないでしょうか。
せっかく手に職つけて働くなら、少しでも高い年収を確保したいのが本音です。
また、入社したばかりの頃の年収とキャリアアップしたときの年収を比較し、将来性を知りたい!という方も多いはず。
今回は、CADオペレーターの平均年収について解説します。
将来的に高い年収が期待できるのか、リアルな声も拾っていくので参考にしてみましょう。
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CADオペレーターとは?
CADオペレーターとは、「CAD(=Computer Aided Design・キャド)」と呼ばれるソフトウェアを使う設計・製図担当者のことを指します。
設計者やデザイナーの支持に従って図面を作成する職業であり、ものづくりの現場で重宝されます。
- 建設業界
- 土木業界
- 不動産業界
- インテリア業界
- 自動車・航空業界
その他、介護施設や保育施設のリニューアルを担当するリフォーム会社や、アトラクションなどを企画するエンタメ・レジャー業界に就職する見道もあります。
いわゆる「製図士」のポジションであるため設計に関するノウハウは要りませんが、指示を読み取れるだけの最低限の設計知識やソフトウェアの知識が必要です。
CADオペレーターの平均年収
画像引用元:CADオペレーターの仕事の平均年収は440万円/平均時給は1,091円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
ここからは、早速CADオペレーターの平均年収を解説します。
正社員の場合
求人ボックスによると、CADオペレーターとして正社員で働く場合の平均年収は440万円であるという調査結果が出ています。
全職種・全年代の平均年収は403万円なので、平均より40万円ほど高いことがわかります。
初任給は20万円程度(年収240~300万円程度)であることが多いですが、経験年数やキャリアを積むごとに年収も上がります。
派遣社員の場合
派遣社員の場合、平均時給が1,704円となっています。
フルタイムで月180時間就労した場合、月収30万円程度・年収360~400万円程度だとわかります。
派遣社員にボーナスが出るかは会社ごとに異なるので、入社時に確認しておきましょう。
パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトの場合、平均時給が1,091円となっています。
フルタイムで月180時間就労した場合、月収19万6,000円程度・年収235万円程度だとわかります。
とはいえ、パート・アルバイトの場合、プライベートの予定に合わせて無理のない範囲で働く人が多いため、実際の年収はもう少し低くなるかもしれません。
会社によっては扶養内での勤務も認められており、主婦などの人気も集めています。
CADオペレーターから出発して年収1,000万円以上稼ぐ人も!
CADオペレーターとして、年収1,000万円稼ぐことは可能です。
ただし、CADの操作スキルだけでなく+αの知識・経験が求められることが多いです。
CADオペレーターの一歩先にある、CAD設計士の職種をイメージしても良いでしょう。
例えば「ゼネコン設計部での実務経験8年以上」「BIMソフト利用歴5年以上」などの経験があれば、有利になるでしょう。
その他、1級・2級建築施工管理技士など国家試験を突破しているのもアピールポイントとなります。
十分な知識と経験を積んでいけば年収1,000万円も夢ではないので、事前にキャリアプランを考えておきましょう。
【良い口コミ】CADオペレーターになって稼げている人の声
ここからは、実際にCADオペレーターとして働いている人やCAD知識を活用している人の声を紹介します。
まずはしっかり稼げて満足している人の口コミからチェックしてみましょう。
転職で年収を上げるといえば私の話も。
私は元々照明デザインのキャリアをCAD書きからスタートしてるんだけど、そのあと電気やらいくつか資格を取って現職にたどり着いた。
転職エージェントによって、持ってくる案件の年収マジで200万円違いました。— ♡ ・:.。.:*・゜゚・* (@lily_1234__) January 28, 2022
準大手ゼネコンで、職業はCADオペレーター、実際の仕事は「施工図」を描く仕事。
設計事務所で工事監理をやってた経験が活かせて、契約年収は650万円(残業代含まずの額面)という、申し分ない環境。
やりたかった仕事ではない。けど、とにかく目先の収入・借金できる信用力が手に入ることが重要だった。— もぐらーしか (@moguraasica) July 25, 2022
事務系や経理、バックオフィスからITに転向する女性も多いかとは思いますが、個人的にはCADオペレーターからの機電系か建設・土木系技術者の方が良いのではないかと思います。文系出身者にはいばらの道ですが、女性欲しいと言っている会社は多く、高収入・独立が狙える世界です。
— 仏男子でじしん (@deji_shin) April 25, 2019
登録販売者の資格勉強してた時に事故にあい。立ち仕事や力仕事が難しい状況になり断念してたんだが。
図形とか間取りとか好きでちょっとCAD勉強して収入あげれるんじゃない?ってこの1年働いてない間にやれば良かったとめちゃくちゃ後悔し始めたww— ????chika???? (@chikadonadaisy) December 15, 2022
CADオペレーターになって、実際に年収が上がった方による投稿が目立ちました。
また、CADをもっと早く勉強しておけばよかった!という声も確認できています。
収入アップにつながる実感があるからこそ、学んでおけばよかったと感じるのかもしれません。
【悪い口コミ】CADオペレーターになっても稼げていない人の声
面接ダメでしたー!!
募集してるのは施工管理補助の給与で、CADオペレーターはそっからだいぶ給与下がるらしい。
完全に自分の世間知らず…恥ずかしい???CADオペレーターは年収低めらしい。
さ、やっぱりIT系じゃないと希望は叶えられないってことね。#転職 #転職活動— 黄色の鳥@ブログ再開しました? (@kiiironotooori) June 27, 2022
CADオペレーターの頃、月手取り11.5万で暮らしてたぞ。その金を貯めて海員学校の入学から卒業までの資金に充てた。年収600万あればそれなりに贅沢できる。
— うさじい@黄色い車の人 (@1000th_summer) June 24, 2022
それがですね、CADオペレーターで最初に少し働いたとこ、時給1000円だったんですよ。
コンビニとかチェーン飲食店の時給とほとんど変わらないくらい。
そして在宅勤務無し、生活補償もなし。
経験者の派遣は1300円ほどらしかったですが。(でも繁忙期しか働けない)— プリン (@avdvsr) July 15, 2022
CADオペは派遣さんの方が収入高い件。社員がCADできてもプラス査定にならない。そーゆーとこ。日本。
— ぱる (@pulser66) July 3, 2022
CADオペレーターとして働いていたが年収が低く、他の仕事へ転職した人による投稿も確認できました。
また、CADの知識だけではハイキャリアを目指すことができず、付加価値が必要とする声も多かったです。
CADオペレーターが年収を上げる方法
ここからは、CADオペレーターが年収を上げる方法を解説します。
どうキャリアアップすればいいかイメージしておきたいときは、下記を参考にしてみましょう。
CAD仕事に役立つ資格を取得する
資格を取得し、知識と経験を積み重ねていく方法があります。
- CAD利用技術者試験
- 建築CAD検定試験
- オートデスク認定資格プログラム
- Vectorworks操作技能認定試験
- CAD実務キャリア認定制度
- 3次元設計能力検定試験
- CADデザインマスター
- 機械・プラント製図技能士
知名度が高く企業側にもよく知られた資格である「CAD利用技術者試験」であれば、初心者にもおすすめです。
2次元CAD利用技術者試験と3次元CAD利用技術者試験にわかれており、準1級・1級になると実技試験も課されます。
また、「3次元設計能力検定試験」には3次元CADコース・図面作成コース・プロ設計者コースが開設されており、自分の得意分野に合わせて受験できます。
特に製造業人気の高い試験なので、機械設計における基礎的な能力を強化したい人におすすめです。
扱えるCADソフトの幅を増やす
一口にCADと表現してもソフトウェアの種類は多く、使えるソフトが多ければ多いほど汎用性が高くなります。
- Jw-cad(ジェイダブリューキャド)
- AutoCAD(オートキャド)
- VectorWorks(ベクターワークス)
- REVIT(レビット)
- Inventor(インベンター)
- CATIA(キャティア)
- SOLIDWORKS(ソリッドワークス)
建築・土木・機械などでよく使われるCADもあれば、自動車・輸送機械業界でよく使われるCADまで、さまざまです。
目指す業界に合わせてソフトを変えるなど、工夫していきましょう。
設計の知識を習得する
最終的に設計士やデザイナーになってアイディアを出せるようになれば、設計から製図までひとりで担当できるようになります。
ハイレベルな技術者として登用される可能性が高く、また職場側のニーズに合わせてどんな業務でも請け負えるようになるため、希少性が高くなるでしょう。
その分年収などの待遇も良くなるなど、メリットが期待できます。
CADオペレーターをしながら設計の基本技術を学ぶ人もいるので、少しずつデザイン面の学習も進めていきましょう。
フリーランスとして独立する
経験や年数に合わせてフリーランスとして独立し、自由な働き方と高年収を叶える方法があります。
CADオペレーターはパソコンひとつあれば働ける仕事なので、自宅や海外でも働けます。
高い技術があれば請負単価も交渉しやすく、積極的な営業をせずとも案件が舞い込んでくる可能性があるので、手間をかけず高い年収を稼げるかもしれません。
大手設計事務所出身などキャリアに箔があり、かつポートフォリオが充実している人ほど重宝されやすくなるのもポイントです。
大手設計事務所などに転職する
会社員として高年収を希望するのであれば、大手設計事務所などに転職するのもひとつの方法です。
年収面だけでなく抜群の福利厚生を得られるメリットもあるので、安定志向の方におすすめ。
CADオペレーターや建築業界専門のヘッドハンターのいる転職エージェントに登録するなどして、自分の市場価値に合った転職をしていきましょう。
CADソフトや製図に関する講師になる
専門学校やITスクールでCADソフトを教える講師になるなど、キャリアチェンジする道もあります。
CADオペレーターとして現場で働くわけではありませんが、実務経験があると重宝されるので報酬も高くなります。
なかには土日祝日のみ非常勤講師として副業している人もいるので、副収入を確保したい方にもおすすめです。
完全未経験からCADオペレーターになる方法
CADオペレーターは完全未経験から目指せる職種であり、今後もニーズの拡大が予想されています。
これからCADオペレーターを目指したい方は、下記の方法で学んでみましょう。
ITスクールで学ぶ
専門学校やITスクールのCADコースを受講し、短期間で効率よくスキルアップするのがおすすめです。
初心者用にカスタマイズされたカリキュラムがあるので、挫折せず学習できるのがポイント。
質問サポートや求人紹介も提供されており、手厚く支援してもらえるので初めての方でも安心です。
また、自分と同じように努力している受講生と知り合うことで、モチベーションも上がりやすくなるでしょう。
ハローワークの職業訓練を使う
ハローワークの職業訓練であれば完全無料で受講できるうえ、就職サポートまでついてくるのが魅力です。
ただし、失業保険を受給しながら学習することが前提となるため、無料で受講するには失業中である必要があります。
申し込み手続きや書類選考・筆記試験・面接もあるので、希望すれば誰でも受けられるとは限りません。
在職中の方や失業保険対象外の方が受講する場合、コースに合わせて一定の受講料が必要です。
独学で学ぶ
独学でCADを学ぶか、設計事務所などに就職して先輩に教えてもらうか、という方法もあるのでチェックしてみましょう。
どちらも自ら学び取る固い意志がないと、継続せず挫折しがちなことに注意が必要です。
一方、成功すれば比較的安価にスキルアップできるので、CADオペレーターを本気で目指したい方にはおすすめできます。
CADオペレーターの年収とキャリアアップまとめ
CADオペレーターは、初任給こそ高くないものの経験やキャリアを積むことで年収1,000万円を目指せる職種です。
キャリアアップへの道も多く、取得できる資格や扱うソフトも多岐に渡るので、自分の得意分野に合わせてチャレンジしてみましょう。
完全初心者からCADオペレーターを目指す場合、スクールやハローワークを活用するなどして学ぶのがおすすめです。