CADオペレーターはCADソフトの取り扱いに関するスキルだけでなく、設計士との円滑なコミュニケーションも求められる職種です。
身近にリアルな体験談を聞けるCADオペレーターがいない場合、「自分も本当にCADオペレーターとして働けるのか?」と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
もし適性がなかった場合にキャリアチェンジするのは大変なので、二の足を踏んでしまっている方がいるかもしれません。
今回は、CADオペレーターに向いている人・向いていない人の特徴を解説します。
自分の性格と比較しながら、適性を判断してみましょう。
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CADオペレーターが向いている人の特徴
早速、CADオペレーターに向いている人の特徴を解説します。
下記に当てはまる人はCADオペレーターへの適性があるので、前向きにチャレンジしてよいでしょう。
細かな点にすぐ気づける人
CADオペレーターは、図面上にミスがないよう配慮しながら仕事を進める必要があります。
そのため細かな点が気になるこだわり型の人や、小さなミスにもすぐ気づいて修正しようと思える人は、向いているかもしれません。
設計図と完成形の図面を見比べ、じっくり最終チェックできる人にもおすすめです。
黙々と作業するのが好きな人
CADオペレーターはパソコン上のソフトウェアとひたすら向き合う時間が長く、黙々と作業するのが好きでないとつらいかもしれません。
数時間単位でひとりで作業していても飽きず、集中力が途切れない人に向いている職種と言えるでしょう。
コツコツ作業するのが好きな人、パソコン作業が得意な人にもおすすめです。
座り仕事が苦ではない人
パソコン作業が長くなるCADオペレーターは、どうしても座り仕事の時間が長くなりがち。
どちらかというとインドア派で、一日中オフィスにこもっていても苦ではない方に向いています。
近年はテレワークで働くCADオペレーターも増えているので、場合によっては一歩も自宅から出ない、なんてことも。
腰痛対策や自分なりのリフレッシュもしながら、集中力を継続させるのがポイントです。
コミュニケーション能力のある人
CADオペレーターは黙々と作業するシーンが多い職種である一方、設計士やデザイナーとのやり取りが多い職種でもあります。
全く立場が異なる相手の意見も尊重しながら、自分の考えを正確に伝えていくコミュニケーション能力が必須。
場合によっては対立したりトラブルになったりすることがあっても、最終的に円滑な関係性が築けていれば、その後の仕事は格段にやりやすくなります。
同じCADオペレーター同士だけでなく、他の職種ともわかりあえる能力があれば自分の武器となるでしょう。
数値や図形の扱いが得意な人
CADオペレーターは、平面図を立体図に書き換えたり、反対に立体図を平面図に書き換えたりすることが多い職種です。
そのため、物事を別の視点から見られる人や図形をイメージするのが得意な人に適性があります。
また、単位を書き換えて記載するなど数値を取り扱うことも多いので、基本的な数学力は必須。
高度な数学的知識こそ使わないものの、数値を扱う能力が高ければ仕事も円滑に進みます。
納期第一で動ける人
CADオペレーターの仕事には明確な納期が提示されることが多く、納期に沿ってスケジュールを立てていくことが欠かせません。
万が一納期から遅れてしまった場合、その後の設計やクライアントとの相談に支障が出てしまうので、全社的なデメリットが多くなります。
何度も期限に遅れてしまうようなことがあれば、自分のCADオペレーターとしての信頼はもちろん、会社全体の社会的評価も下げてしまいます。
業務量が多くても納期と作業量に合った優先順位を算出し、やるべきことを先延ばしにせず着手できる人が求められるのです。
安定収入を望む人
今後AIが対等しても人による図面制作が完全になくなることはないだろうと予測されているので、CADオペレーターは安定性の高い仕事と言えます。
その都度時代の最新トレンド技術を学びながら10年20年と稼ぎ続けたい人は、CADオペレーターが最適かもしれません。
反対に、一時的にも高収入を稼ぐことに集中したい方には向かない可能性が高いです。
もちろん高収入を稼ぐCADオペレーターもいますが、年収2,000万円レベルを稼げる人材は一握りなので注意しましょう。
CADオペレーターが向いていない人の特徴
反対に、下記に該当する方はCADオペレーターに向いていないかもしれません。
自分が該当する場合は慎重に考えてから就職した方がいいかもしれないので、要注意です。
大雑把な性格の人
細かなミスや些細な違いが気にならない大雑把は人は、CADオペレーターに向きません。
たった1mmの違いでも、建設や施工の現場では大きなズレとなるのでミスは禁物。
場合によっては大きなトラブルにつながるケースもあるので、責任重大です。
自分の仕事も他人の仕事も細かくチェックし、忙しいなかでも妥協することなくクオリティを追求できる人が理想とされています。
1ヶ所にじっとしていられない人
デスクワークの時間が長くなりがちなCADオペレーターは、どうしても体が凝ってしまいがち。
「外回りしながら人と話している方が楽」「ずっと座っていると飽きて集中力が下がってしまう」という場合、CADオペレーターになってもストレスの方が勝る可能性があります。
定期的に座席を変えたりストレッチしたりして対策する方法もありますが、本質的な解決にならないことも。
フルタイムでパソコンに向かえるか試したことがない方は、一度チャレンジしてみることをおすすめします。
ひとりで全業務を完結させたい人
全業務に対して自分が権限を持ち、ある程度ひとりの裁量で進めたい人はCADオペレーターに向かないので注意しましょう。
CADオペレーターは設計図をもとに図面やデザインを形にする仕事であり、設計士やデザイナーのサポート要員になることが多いです。
そのため権限が及ばない範囲も多く、どうしても建築士など有資格者の意見が優先されてしまうことも。
反対に、チームで仕事をしたい人にはCADオペレーターの適性があると言われています。
自分がどちらのタイプが見極め、CADオペレーターになるか決定していきましょう。
学び直しに積極的でない人
CADオペレーターが使う技術は日進月歩の成長を見せており、定期的な学び直しが必要です。
今後はAIを使った図面制作や数値計算などの技術も出てくるだろうと予想されているので、トレンドをチェックしておきましょう。
最新のツールに関するハングリー精神がないと、時代の波に取り残されてしまうかもしれません。
学び直しに積極的でない人、新しいものにあまり興味がない人は要注意です。
CADオペレーターが向いている!と感じた人の体験談
ここでは、CADオペレーターになってよかった!など満足している体験談を紹介します。
適性がある人がCADオペレーターになれば、自己実現にも貢献しそうです。
CADオペレーター楽しいぞぉ。延々図面書いてられる。楽しいぞぉ。
— 宮崎萠子 (@m_myzk556) September 3, 2022
施工管理(+CADオペレーター)やってた時が1番楽しかったです٩( 'ω' )و💗
給料もあって、やり甲斐ある仕事だったので毎日楽しかったです♡
通勤が往復4時間だったので耐えられなくて2年で辞めてしまったのが後悔( ´・ω・`)🌀— こうめっっ🐹🎀🍦 (@k0ume_chan) September 17, 2020
テリーさんルーティンワーク得意だから今の仕事天職やと思ってる。CADオペレーターでも食ってけそう。3倍の作業速度誇ってるからね。
— テリー🐶 (@Terry_trtr) October 7, 2021
昨今はコロナの関係でテレワークによる業務遂行が基本スタイルとなってきました。
例えば、月三回程度の対面打ち合わせで後はテレワークで進めて頂く、ということが会社の制度上可能となれば、全国の優秀なCADオペレーターの方と一緒に仕事できるようになるとふと思いました。#テレワーク#CADオペ— かつのしんかつたろう (@katsunoshinkatu) October 10, 2022
多くの口コミがありましたが、主に「やりがいがあって楽しい」というタイプと、「年収やワークライフバランスを充実できる」というタイプとに分かれる印象です。
CADオペレーターはテレワークもしやすい職種なので、今後多様な働き方に関するニーズが高まるにつれ、より柔軟なスタイルが浸透していくかもしれません。
また、コツコツ図面を作る楽しさやものづくりに関われるやりがいが、モチベーションにつながるという方も多いです。
CADオペレーターが向いていない…と感じた人の体験談
CADオペレーターになったはいいが、自分には向いていなかった…と感じる方がいるのも事実です。
下記で体験談を紹介します。
CADオペレーターの限界。昔は言われた図面をCAD化すればよかった職種。しかし今は自分で図面を書いて提出しなければ生き残れない。前からわかっていたしやばいとは思っていたけど、自分から動く事をしなかったのでそのつけが今になりほんとに何も出来ない自分が惨めに感じてしんどい。
— エミミコ(エィミー) (@emimiko) October 3, 2020
縫うのも好きだしパターンを見るのも好きなのでCADオペレーターでも問題ないし楽しいんですけど自分の手を全く使っていないので何かを作り出していると言う実感が全くなくてしんどい!あ〜〜〜!しんどい!!果たして今日私は何を作り出して何に貢献しこんなにもお賃金を頂いているのかわからない!!
— お味噌汁 (@mar_mar_ko) October 29, 2022
CADオペレーターだけで残業2,30時間程度で手取り20万達成できるなら不満無いよ
そうはならなかったからね— Square4 (@Square414) February 25, 2020
なんでプログラマーなのにCADオペレーターの仕事で残業させられなあかんねんっていう不満もりもり
— チュウ(שᴗש) (@chashee) July 20, 2020
年収や待遇に不満のある口コミや、スキルアップが必要で苦戦する口コミが確認できました。
また、事務職とCADオペレーター、エンジニアとCADオペレーターなど兼任で仕事を任せられる企業も多いようで、やりたい仕事と違ったと感じる方もいるようです。
就職する際は具体的な業務内容や仕事の範囲を確認してから入社するのが大切です。
CADオペレーターを天職に変えるための方法
最後に、CADオペレーターという仕事を天職に変えるための方法を解説します。
今CADオペレーターとして働いていて悩んでいる方も、今後CADオペレーターを目指す方も参考にしてみましょう。
スキルやキャリアに応じて転職する
年収・待遇・仕事内容が不満な場合、思い切ってCADオペレーターのスキルを活かせる別の会社に転職するのもひとつの手段です。
会社によっては過去のスキルや経験を高く評価してくれるので、想像以上の待遇が得られるかもしれません。
また、転職エージェントにいるキャリアアドバイザーを頼り、自分の市場価値や適正年収を判断していくこともポイントです。
今の会社でキャリアアップするのは難しそう…と感じたときは、環境を変えてみましょう。
副業で副収入を稼ぐ
CADオペレーターは会社員だけでなくフリーランスになれる可能性が高く、副業フリーランサー向けの案件も豊富です。
本格的にフリーランスだけで生計を立てるつもりがなくても、CADオペレーターのスキルを最大限活かし、副業にチャレンジしてみましょう。
「スキルを身につけておいてよかった」「在宅でも働けるので効率がいい」と感じやすく、結果的にCADオペレーターという仕事への満足度も上がります。
スキルを身につけるモチベーションにもなるので、今後CADを学ぶ方の後押しにもなります。
CAD関連の資格を取得する
やりがいや自己成長に不満がある場合、CAD関連の資格取得にチャレンジしてみましょう。
CAD利用技術者試験やCAD実務キャリア認定制度など、各団体ごとにオリジナリティのある資格・認定試験を設けています。
資格があれば手当がついたりキャリアアップしやすくなったりする企業もあるので、取得しておいて損はありません。
また、就職や転職の際には有利になることが多く、経験やスキルを客観的に裏付けることも可能です。
【まとめ】CADオペレーターに向いている人の特徴・向いていない人の特徴
CADオペレーターという仕事が自分に向いているかわからなくなったときは、仕事の性質と自分の性格を照らし合わせてみましょう。
本記事で紹介した内容をもとに判断していけば、入社後のミスマッチや後悔も予防できます。
これからCADオペレーターになりたい方はITスクールなどもフル活用しながら、現場で貢献できる技術者を目指しましょう。