グラフィックデザイナーは「やめとけ」「後悔する」と言われる理由と対処法
  • 2024年9月13日
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※本記事は2024年9月9日に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

グラフィックデザイナーは「やめとけ」「後悔する」と言われる理由と対処法

グラフィックデザイナーはクリエイティブで華々しいイメージがあり、人気のある職業とも言われています。

時には自分がデザインしたパンフレットや商品を町で見かけ、誇らしく感じられるかもしれません。

一方で、「グラフィックデザイナーになるのはやめとけ」「就職したら後悔する」という人がいるのも事実です。

今回は、なぜグラフィックデザイナーが「やめとけ」「後悔する」と言われているのか理由を探っていきましょう。

快適な働き方にするための対処法にも触れているので、グラフィックデザイナーを目指す方はぜひお読みください。

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この記事の監修者
水野真理子
(ファイナンシャル・
プランニング技能士)
監修者:水野
働きながら某スクールでプログラミングやデザインなど学び、未経験からWEB業界へ。最近は仕事の幅を広げるために動画編集スクールを検討中。ファイナンシャルプランナーの視点から、仕事に繋がるコスパの良いスクールを厳選してご紹介します。

グラフィックデザイナーが「やめとけ」「後悔する」と言われる理由

グラフィックデザイナーが「やめとけ」「後悔する」と言われる理由

早速、グラフィックデザイナーが「やめとけ」「後悔する」と言われる理由を解説します。

将来性が高くイメージの良い仕事の裏側に何があるのか、チェックしてみましょう。

多重下請け構造ができていて賃金が安いから

クリエイティブ業界の一部では多重下請け構造ができあがっており、2次請け3次請けに発注することが多いのも実情です。

下請けに任される度に予算が削られていくため、大元の発注者に高く評価してもらうことができても自分の会社への実入りが少ない、ということも。

結果的に高収入が望めず、実力を発揮しても評価されることがないため、モチベーションが下がってしまうグラフィックデザイナーも多いのです。

納期に追われて残業・休日出勤が多くなるから

下請けであればあるほど最終納期までの日数が短くなるため、その分を残業や休日出勤でカバーする日々が続きます。

会社に寝泊まりしたり洋服を取るためだけに家に帰ったりする働き方を繰り返しているうち、心身共に疲れ果ててしまうグラフィックデザイナーも多いでしょう。

小さな子どもの世話や家族の介護がある人は、「家庭と両立できない」と感じるかもしれません。

友達と疎遠になったり趣味に割ける時間が少なくなったり、ワークライフバランスの面でも大きな課題があります。

理不尽な修正が多くて疲れるから

クライアントのニーズに沿って作成したデザインのはずなのに、何度も修正依頼がきてイライラすることも。

デザインに詳しくない人は自分のイメージをどう表現すればいいかわからず、完成形を見て「何かわからないけれど何か違う」とぼんやり感じることもあるでしょう。

ギャップをなくすため事前に丁寧なヒアリングをしているつもりでも、想像通りいかないことも多いのです。

何度も繰り返しているうちに心が折れたり、ストレスが溜まって爆発しそうになったりするかもしれません。

常に勉強が必要でエネルギーが要るから

時代の変遷に伴ってデザイン技術はどんどん進化しており、新しいデザインソフトやAIの活用など、学ぶことが多いのもグラフィックデザイン業界の特徴です。

日々の忙しさに追われて勉強する時間がないと、若い人材に追い越される不安感や焦燥感が強くなるかもしれません。

古い知識のままデザインを続けることに限界を感じ、別の職種へ転職を考える人もいそうです。

グラフィックデザイナーに「やめとけ」「後悔する」と言う口コミ

悪い口コミ・体験談

マイナスの口コミを見ていると、主に激務なのに薄給だからという投稿が目立ちました。

高い技術が求められる専門職である一方、多重下請け構造ができあがっていて納期までに日がないプロジェクトも多いようです。

その分時間を押して働くことになりやすく、過酷でつらいと感じる人が多いのかもしれません。

グラフィックデザイナーが「楽しい」「最高」と感じる口コミ

良い口コミ・体験談

一方で、グラフィックデザイナーの仕事を「楽しい」「最高」と感じる方も多いです。

仕事でグラフィックデザインやる前は別にそこまで楽しいって感じではなかったけど最近すごく楽しいというか、好きなので極めたさはあるしタイポグラフィなどに手を出そうかと…(時間ねえ)

実際にグラフィックデザイナーとして働いている人の口コミを見ていると、デザインが好き・やりがいがあるなどポジティブな投稿も目立ちました。

クライアントと相談しながら形づくっていく楽しさや、指名で仕事をもらえたときの嬉しさは、大きな充実感につながります。

グラフィックデザイナーならではのやりがい・就職するメリット

グラフィックデザイナーならではのやりがい・就職するメリット

グラフィックデザイナーは確かに体力も精神力も要る仕事ですが、やりがいがあるのも事実です。

ここでは、グラフィックデザイナーとして就職するメリットを解説します。

自分の働きが制作物になるから楽しい

グラフィックデザイナーになる利点は、自分が制作したパンフレット・ポスター・商品パッケージなどを実際に手に取って見れる点にあります。

サンプルを持ち帰って家族に自慢したり、町で自分が関わった制作物を目にできたりすれば、達成感も得られるでしょう。

デザイナーとしての誇りにつながり、経験を積めば積むほど良いプライドができあがっていくのも特徴です。

自分にしかできない仕事がしたい人は、グラフィックデザイナーが天職になるかもしれません。

デザインへの評判がダイレクトに伝わる

商品パッケージや街頭ポスターなど、多くの人の目に触れるグラフィックデザインに関わると、口コミや評判がダイレクトに耳へ入ります。

「このパッケージがかわいすぎる!」「奇抜なデザインだったから思わず買っちゃった」など消費者から寄せられる声が届けば、仕事へのやりがいも一層増していくでしょう。

近年はユーザーが直接SNS上に感想を投稿しやすくなっており、デザインがきっかけでバズる商品も出ています。

商品開発に関わったマーケターやコピーライターとも喜びを分かち合いやすく、楽しく働ける可能性が高いです。

ライフステージが変わっても働きやすい

グラフィックデザイナーの働き方改革も少しずつ進んでおり、なかにはフルテレワークで働く人も増えています。

結婚や妊娠・出産、親の介護、自分の療養など、都合があってもテレワークに切り替えればグラフィックデザイナーを続けられます。

「40代になってから完全未経験の職種にチャレンジしなくてはいけない」などのハードルもなく、キャリアを続けやすいのがメリット。

ライフステージが変わっても長く働ける仕事に就きたい人は、グラフィックデザイナーを検討してみましょう。

他のクリエイティブ系職種に転向しやすい

どうしてもグラフィックデザイナーを続けるのが難しい場合でも、デザインの基礎知識があれば他のクリエイティブ系職種に転職できます。

例えばWebデザイナーの場合、デザインする制作物はWebサイト・Web広告用バナー・ECサイト用アイコンなどに変わりますが、グラフィックデザイナーとして培った知識も活かせます。

一目で記憶に残るデザインが得意であればキャラクターデザイナーに、最先端技術の学習が習慣化していればCGデザイナーになることも可能です。

その都度覚え直すことは多いものの、これまでの経験と実績を活かしながら多彩なキャリアプランを歩めるのはグラフィックデザイナーの強みです。

グラフィックデザイナーになって理想的な働き方をする方法

グラフィックデザイナーになって理想的な働き方をする方法

最後に、グラフィックデザイナーになって理想的な働き方をする方法を解説します。

グラフィックデザイナーの課題になりやすい「激務」「薄給」を解消する手法に焦点を当てているので、参考にしてみましょう。

元請け案件の多いデザイン事務所に就職する

グラフィックデザイナーが激務かつ薄給になりやすいのは、多重下請け構造が原因とも言われています。

2次請け3次請け4次請け…と進んでいくごとに納期や予算の設定が厳しくなり、グラフィックデザイナー自身に還元される金額も少なくなっていくので注意しましょう。

可能であれば元請け(1次請け)案件の多いデザイン事務所に就職し、比較的余裕のある状態で働くのが理想です。

とはいえ求人数はそう多くないので、ある程度経験と実績を積む必要があることは理解しておきましょう。

ディレクターとして昇進・昇格する

デザインだけでなくプロジェクト全体を管理するディレクターとして昇進・昇格できれば、その分収入も大きくなります。

責任も伴いますがやりがいも多く、クライアントと直接交渉する力などデザイン以外のスキルが身につくのもポイント。

また、チーフデザイナーとしてデザイン現場の最前線に立ち、難しい案件でも優先的に引き受けてキャリアアップしていく方法もあります。

複数のデザイナーに指示をする立場になり、新しい視点も備わっていくでしょう。

フリーランスになって請け負う数を調整する

フリーランスのグラフィックデザイナーとして独立し、請け負う案件の数や納期・単価を自分で調整するのもおすすめです。

ワークライフバランスを整えやすく、家庭やプライベートと仕事を無理なく両立できる可能性が高くなります。

基本的にテレワークとなるため通勤時間が少なく、必要な打ち合わせのときだけオフィスに出向けばよいのも利点。

ただし、安価に仕事を請け負うグラフィックデザイナーと競争する必要があるため、相場以上の金額を提示してもらうためにはそれなりの実績が必要です。

最初は修業期間として実績を増やすところから始め、少しずつリピーターを増やすなどして対策していきましょう。

【まとめ】グラフィックデザイナーが「やめとけ」「後悔する」と言われる理由

まとめ

グラフィックデザイナーが「やめとけ」「後悔する」と言われる背景には、納期に迫られて残業・休日出勤が多くなることや給料の安さが関係しています。

複数回に渡る理不尽な修正や職場の人間関係など、プロジェクトごとにストレスの原因が違って疲れてしまうこともあるでしょう。

キャリアアップやフリーランス独立などを視野に入れながら、自分にとって働きやすい環境を整えていくことが大切です。

この記事を書いた人
codyのライター。大手転職エージェントのキャリアコンサルタント兼フリーライター。 主にIT・Web業界を担当し、多くのエンジニア転職をサポートしてきた。 その後、ビジネスマンのスキルアップに特化したフリーライターとしての活動を開始。 一方、趣味が高じて恋愛系コンテンツを黙々と執筆することもある。

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