ドコモの機種変更で端末を買う際の支払い方法は2種類あります。
1つはその場で全額を払う「一括払い」、もう1つは指定回数に分割して毎月一定金額を支払う「分割払い」です。
一括払いは一般的な買い物と同じなので問題ありませんが、分割払いを利用する場合は審査があります。
そこでこの記事では、ドコモの機種変更時に分割払いができない原因である審査の基準や、残金一括で返済する方法も解説します。
また分割払いのメリット・デメリットも紹介するので、併せてチェックしてください。
- 分割払いは購入時の負担を抑えたい人におすすめ
- いつでもカエドキプログラム/スマホおかえしプログラム利用で割引される
- 分割払いの手数料は無料!
- 分割払いには審査があるので利用できないケースもある
- ドコモショップで残高の一括精算手続きが可能
この記事では、ドコモの機種変更と乗り換えで使えるキャンペーンを詳しく解説します。 ドコモは店頭でもスマホを購入できますが、ドコモオ...
トップ画像引用元:NTTドコモ
ドコモで分割払いできない原因とは
画像引用元:ドコモショップ丸の内店 | NTTドコモ
ドコモで分割払いできない場合、その理由は以下の3つが考えられます。
- 支払い方法が請求書払いになっている
- 加入審査に通らなかった
- 分割審査に通らなかった
どちらの理由か判断するのは比較的容易なので、以下で紹介する情報を参考にしてチェックしてみてください。
支払い方法が請求書払いになっている
分割払いにおける支払い方法はクレジットカードもしくは口座振替のいずれかです。
したがって、毎月の利用料金を請求書で支払っている場合は分割払いを利用できません。
もし、請求書払いを利用しているなら、この機会にクレジットカードか口座振替に切り替えましょう。
加入審査に通らなかった
新規/MNPでドコモと契約する場合、「総合的な判断によりドコモと契約できません」と伝えられることがあります。
これは加入審査に落ちたことを意味しており、ドコモとの契約自体が不可能です。
一般的な利用状況で加入審査に落ちることは考えにくいため、滞納中の料金があるなどの可能性が考えられます。
分割審査に通らなかった
ドコモとは契約できるものの、スマホの分割払いのみができないケースもあります。
「分割払いは使えないが、一括なら購入できる」と伝えられた場合がこれに該当します。
その際はクレジットカードの分割払いなど、他の方法を選ぶしかありません。
審査落ちで分割払いできないときの対処法
画像引用元:iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Max – Apple(日本)
分割払いはローンと同じものなので、契約するときに審査が行われます。
したがって、審査落ちすると分割払いを利用できません。
そこで、ここからは分割払いの審査で落ちたときの対処法を紹介します。
「分割契約不可」と言われて困っている人は、ぜひ参考にしてください。
なお、ドコモで分割払いを利用するときに行われる審査は以下の2つです。
- 加入審査(新規/MNP時のみ)
- ローン審査(分割払いの利用可否を判断する)
加入審査で落ちたときの対処法
加入審査とは、ドコモと回線契約を締結できるかどうかを審査するものです。
新たに契約する人を対象としているため、新規もしくはMNPで契約する人のみがこれを受けなければなりません。
この審査に落ちる原因は、いずれかのキャリア(MVNO含む)で滞納中の利用料金があることがほとんどです。
したがって、状況を確認して滞納中の料金を全て精算してください。
滞納分の支払いがすべて完了したら問題なくドコモと契約できます。
ローン審査で落ちたときの対処法
ローン審査は、信用情報機関に登録されている情報に基づいて分割支払の可否を判断するものです。
これに落ちる原因には、信用情報機関に滞納情報が登録されていたり、金融事故を起こした経験があったりすることなど、さまざまなものが考えられます。
加入審査に通ってもローン審査に落ちるケースが多く、この場合は分割支払を利用できません。
この場合は「一括支払いなら契約可能」といわれることが多いので、一括で支払うのがおすすめです。
どうしても分割払いを使いたいときは、クレジットカードの分割払いなどを利用しましょう。
ただし、クレジットカードの分割払いは手数料が発生するので注意してください。
ドコモの分割払いのメリット
画像引用元:いつでもカエドキプログラム
ドコモのスマホを分割払いするメリットは次の3つです。
- 一時的に大きな負担をすることなくスマホを購入できる
- スマホおかえしプログラムを利用できる
- いつでもカエドキプログラムを利用できる
- 分割手数料がかからない
一時的に大きな負担をすることなくスマホを購入できる
分割払いを利用することで得られる大きなメリットが、「無理のない支払いでスマホを購入できる」ことです。
人気のハイエンドスマホや最新のiPhone16シリーズなど、販売価格が100,000円を超えるスマホも販売されています。
このようなスマホが欲しいけれども、一括で支払うのは厳しいと感じている人におすすめなのが分割払いです。
分割払いを利用すれば、スマホの購入代金を指定回数に分割して毎月一定金額を支払いできます。
月々の支払いは増えますが、購入時に一括で支払う必要がないのがメリットです。
スマホおかえしプログラムが利用できる
ドコモでは、スマホを分割払いで購入するユーザーを対象として「スマホおかえしプログラム」を提供しています。
これは、対象スマホを分割払いで購入するユーザーが必要に応じて適用するものです。
なお、本プログラムは2021年夏以前に発売されたスマホに対して適用できます。
スマホおかえしプログラムとは:対象デバイスを36回払いで購入して24ヶ月目以降に返却すると、返却したとき以降の支払いが免除されるプログラム。
ただし、免除される分は最大で12回分までと定められています。
一例として、108,000円のスマホを本プログラムを適用したケースを考慮してみましょう。
最も大きな割引を受けられる24ヶ月目でスマホを返却すると、それまでに負担した本体代金は72,000円です。
分割払いの残高は36,000円で、これが全て免除されます。
ただし、スマホを返却するので新たなスマホの購入が必要になり、古いスマホが手元に残らないのがデメリットです。
iPhone 12 Pro Maxで試算してみよう!
iPhone 12 Pro Max(512GB)をスマホおかえしプログラムを適用して購入すると、支払わなければならない本体代金は以下の表のとおりです。
項目 | プログラムあり | プログラムなし |
---|---|---|
iPhone 12 Pro Max 販売価格 | 182,952円 | 182,952円 |
5G WELCOME割 | 22,000円 | 22,000円 |
スマホお返し プログラム割引 | -53,640円 (-4,470円×12回) | - |
支払い総額 | 107,312円 | 160,952円 |
スマホおかえしプログラムを適用すると、スマホ代金が53,640円安くなります。
24ヶ月程度で新たなスマホへの乗り換えを検討している人で、古いスマホを手元に残しておかなくてもいいなら検討してみてはいかがでしょうか?
分割回数が同じなら月々の負担金額は変わりませんが、最大で12回分が免除されることによってお得になります。
スマホおかえしプログラムの利用条件
ドコモのスマホおかえしプログラムの利用条件は以下の2つです。
- 対象スマホ(基本的に2021年夏以前に発売されたもの)を36回払いで購入すること
- 24ヶ月目以降にスマホをドコモに返却すること
複雑な仕組みは一切存在しないので、ドコモのスマホを購入するユーザーのほとんどは適用できます。
36回払いで購入してプログラムを適用することと、スマホを返却することを忘れないように注意してください。
いつでもカエドキプログラムが利用できる
ドコモで提供しているもう1つの購入プログラムが、「いつでもカエドキプログラム」です。
こちらは2021年秋以降に販売されたスマホを分割払いで購入する場合、必要に応じて適用できます。
いつでもカエドキプログラムとは:対象デバイスを残価設定型24回払いで購入してそのスマホを返却すると、返却時期に応じて一定金額の支払いが不要になるプログラム。
具体的な割引金額はスマホの返却時期に応じて決まっており、以下のとおりです。
- 1ヶ月目~22ヶ月目: 残価分+早期利用特典分
- 23ヶ月目: 残価分
- 26ヶ月目~46ヶ月目: 翌月以降の分割支払金
プログラムを適用する場合はスマホの返却が必要です。
スマホおかえしプログラムと同様にスマホが手元に残らないので、古いスマホを別の用途に使いたいと考えている人には向いていません。
iPhone 13 Pro Max(1TB)で試算してみよう!
一例として、iPhone 13 Pro Max(1TB)をいつでもカエドキプログラムを適用して購入すると、支払わなければならない本体代金は以下の表のとおりです。
項目 | 通常購入 |
---|---|
iPhone 13Pro Max 販売価格 | 243,144円 |
5G WELCOME割 | 22,000円 |
支払い総額 | 221,144円 |
返却時期 | 12ヶ月目 | 23ヶ月目 | 36ヶ月目 |
---|---|---|---|
iPhone 13 Pro Max 販売価格 | 243,144円 | 243,144円 | 243,144円 |
5G WELCOME割 | 22,000円 | 22,000円 | 22,000円 |
残価分 | 118,800円 | 118,800円 | - |
早期利用特典分 | 1,500円 × 11 (16,500円) | - | - |
再分割支払金からの割引分 | - | - | 4,950円 × 12 |
支払い総額 | 85,844円 | 102,344円 | 161,744円 |
このプログラムは、短期間で新しいスマホに買い換える可能性がある人にとっても使いやすいものになっています。
いつでもカエドキプログラムの利用条件
ドコモのいつでもカエドキプログラムの利用条件は以下の2つです。
- 対象スマホを残価設定型24回払いで購入する
- dポイントクラブに加入し、返却時まで継続する
こちらも複雑な仕組みはありません。
対象スマホであれば多くのユーザーが利用可能です。
分割手数料がかからない
一般的に、商品を分割払いで購入すると分割手数料が発生します。
しかし、ドコモのスマホを分割払いで購入しても分割手数料は発生しません。
そのため、支払い総額は一括払いと同じです。
「分割手数料がネックだから、いつも一括払いで払っている」という方も、ドコモならその心配はありません。
ただし、iPhoneなどの一部デバイスはその分メーカー直販より価格が高く設定されている点に注意してください。
- 100,000円オーバーのハイエンドスマホを少ない負担で購入できる
- スマホおかえしプログラム/いつでもカエドキプログラムを利用できるため、支払額を減らせる
- 分割手数料がかからず余計な費用負担がない
ドコモの分割払いのデメリット
画像引用元:dポイントクラブ[dPOINT CLUB/dポイントカード]| NTTドコモ
分割払いを利用するときにはいくつかデメリットがあるので、契約してから後悔しないためにも一通りチェックしておきましょう。
主なデメリットは以下の通りです。
- 分割支払金がdポイントの付与対象にならない
- 月々の負担が大きくなる
- 【いつでもカエドキプログラム/スマホおかえしプログラム適用時】古いスマホを手元に残せない
それぞれのデメリットを詳しくチェックしましょう。
分割支払金がdポイントの付与対象にならない
分割払いのデメリットは、分割支払金がdポイントの付与対象外になることです。
一括払いの場合は、100円に付き1ポイントのdポイントが付与されます(還元率1%)。
言い換えれば、100,000円の端末を購入すると1,000円分のdポイントがゲットできるということです。
ドコモオンラインショップで一括払いで購入するとdポイントが2倍になるので、2,000ポイント(2,000円分)付与されます。
しかし、分割払いを利用するとこれらのポイントが付きません。
月額料金の支払いはdポイントの付与対象ですが、スマホ代金の分割支払金は付与対象外なので、毎月の支払額に応じて付与されるものでもありません。
100,000円のスマホを購入すると最大2,000円分の損が発生するので、ここが分割払いのデメリットの1つです。
月々の負担が大きくなる
分割払いを利用すれば購入時に代金を支払う必要はありませんが、代わりに分割支払金額として毎月一定金額を支払わなければなりません。
その分、月々の負担金額が大きくなるので注意してください。
毎月数千円多く支払わなければならないので、一括で支払うのとどちらがいいかよく考えてから契約しましょう。
【プログラム適用時】古いスマホを手元に残せない
分割払いのメリットとして登場したいつでもカエドキプログラム/スマホおかえしプログラムですが、割引を受けるためにはスマホを返却する必要があります。
そのため、古いスマホを別の用途に使いたい人や故障時の予備として手元に残したい人には向いていません。
また、中古市場に売却しようと考えている人も注意が必要です。
場合によっては中古市場の売却価格の方が、割引分よりもお得になります。
いつでもカエドキプログラムと端末の売却はどっちがお得?
iPhone 13 Pro Max(1TB)を例に、両者の割引を含めた総額を比較してみましょう。
今回は1年(12ヶ月)利用して売却した場合を想定して計算します。
具体的な結果は以下のとおりです。
契約期間 | いつでもカエドキ プログラム | 中古市場への売却 |
---|---|---|
スマホ本体価格 | 243,144円 | 243,144円 |
利用期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
割引・売却価格 | 157,300円 | 160,475円 ※買取金額を66%と仮定 |
実質負担金額 | 85,844円 | 82,669円 |
上記の計算において、中古市場への売却金額は2021年11月時点のイオシスにおけるiPhone 12 Pro MAXの買取実績から試算しています。
今回の試算では、いつでもカエドキプログラムと中古市場への売却で大きな差は発生しませんでした。
中古スマホ買取業者に売却する手間を考えると、いつでもカエドキプログラムを選ぶメリットも十分にあります。
しかし、スマホによっては中古市場への売却価格のほうが割引より高くなる可能性もあるので注意が必要です。
将来のことなので売却価格がどうなるか分かりませんが、いつでもカエドキプログラムのほうが損することもある点に注意してください。
ドコモの分割払いの残金を確認する方法
画像引用元:「データ量確認」アプリ | お客様サポート | NTTドコモ
スマホの購入代金を分割払いで支払っていると、「あといくら支払えばいいのだろうか?」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか?
分割払いの状況についてはMy docomoから確認できるので、必要に応じてチェックしてください。
具体的な確認手順は以下のとおりです。
- My docomoにアクセス
- 「ご契約内容確認・変更」をタップ
- ドコモにログイン
- 「分割払い」欄をチェック
それぞれの手順を具体的に解説します。
手順1:My docomoにアクセスする
最初に「My docomo」にアクセスしてください。
なお、My docomoのアプリからアクセスすることも可能なので、使いやすいほうを利用しましょう。
手順2:「ご契約内容確認・変更」をタップする
My docomoにアクセスしたら、下にスクロールして「ご契約内容確認・変更」をタップしてください。
ドコモの契約にかかわるさまざまな情報はここからチェックします。
手順3:ドコモにログインする
「ご契約内容確認・変更」をタップすると、dアカウントのログインページが表示されます。
ここに普段使用しているdアカウントのログイン情報を入力してログインしてください。
なお、すでにログインしている場合はこのページが表示されないので、そのまま次の手順に進みましょう。
手順4:「分割払い」欄をチェックする
ログインが完了したら、「分割払い」欄をチェックしてください。
「分割支払金残額」という欄があり、そこに記載されている金額がチェック時点での残高です。
なお、残高を一括で支払う方法もあるので、そちらについては後述します。
ドコモで分割払いの残金を一括で返済する方法
分割払いで購入していても、何らかの理由で残高を一括決済したいと思うこともあるものです。
そのようなときは、一括精算の手続きを行ってまとめて支払ってしまいましょう。
オンラインや電話で一括精算の手続きは行えないので、ドコモショップで手続きしてください。
なお、ドコモショップはタイミングによって混雑して待たされることがあるので、可能な限り来店予約してから行くことをおすすめします。
また、一括精算時に利用できる支払い方法は現金かクレジットカードのみです。
あらかじめ準備してからドコモショップに行き、スムーズに手続きを進めましょう。
必要に応じて分割払いを利用してお得にドコモのスマホを購入しよう!
高価なハイエンドスマホ購入するときに、金銭面の負担を軽減したいなら分割払いを利用するのがおすすめです。
分割払いには以下のようなメリットがあります。
- 購入時の負担を抑えられる
- いつでもカエドキプログラム/スマホおかえしプログラムを適用して安価に購入できる
一方で以下のようなデメリットもあるので、契約してから公開しないためにも事前にチェックしましょう。
- 審査があるので落ちると利用できない
- 月々の支払金額が多くなる
- いつでもカエドキプログラム/スマホおかえしプログラムを利用すると古いスマホを手元に残せない
これらのメリット・デメリットを考慮すると、分割払いは一時的にまとまった金額を負担するのではなく、毎月決まった金額を負担するほうがいいと考える人におすすめです。
ドコモショップに行けば、残高を一括精算できるのも見逃せません。
分割払いでも手数料がかからないので、とりあえず分割払いで契約して必要に応じて一括精算するのもおすすめの方法です。
利用スタイルに応じた支払い方法を選んでより便利にドコモを利用しましょう!